お酒(料理酒)の効果・意味は一つだけ覚えればいい【代用いらない】

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クマログ
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飲食店・ホテルで料理人として15年ほど勤務した後、IT企業のマーケティング職へ転職。仕事の大半をブラック企業で過ごしたため、内部事情にはめっぽう詳しい。【飲食店の裏事情】【仕事・転職】【ブラック企業体験談】 が主なテーマのブログを執筆。都内在住アラサー男子。

よく料理番組やレシピ本なんかを見てたら出てくるもの。

【分量:2人前】

■醤油 大さじ2
■みりん 大さじ1
■酒 ←??? 大さじ1 

醤油を入れる意味は塩気や味を足すもの、みりんは甘みとコクを加えるもの。

じゃあお酒(料理酒)って何の効果があるの?

そんな疑問はこの記事を最後まで読めばその瞬間から吹き飛びます。

【料理酒(お酒)入れる意味】覚えることは一つで良い

もう答えから先に言います。

調味料の味を増幅(ブースト)させる

これだけ覚えれば充分です。ここでいう調味料とは、その料理に使用した(する)酒や料理酒以外の調味料のこと。

醤油や塩、みりんや砂糖なんかです。顆粒のダシ(ほんだしやウェイパー)やコンソメパウダーなんかも。


今回は以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。

効果がありすぎて覚えにくい

すいません、やっぱこれだけだと「何言ってるのコイツ?」ってなると思うのでもう少し続けます。


お酒の役割は一つ覚えればいいという考えは以下のとおりです。

■効果がありすぎて覚えにくい

■酒や料理酒だけで調理することはまずない

■代用を考える必要があまりない

効果がありすぎて覚えにくい

決して私が面倒くさがりとか、理解力がないとかいうわけではありません。

例えば、「料理酒 意味」「料理酒 効果」と検索したら、どのページも同じことが書かれてます。

料理酒(酒)の効果

■肉や魚のニオイを消す
■食材を柔らかくする
■煮崩れを防ぐ
■風味を増す
■旨味を加える

どれも間違ってはないのですが、役割が多すぎて、おそらく多くの人が逆に混乱します。それに、本質的なことが書かれてない…。

例えば、「風味を増す」と、「煮崩れを防ぐ」では、役割が離れすぎていて、関連付けて覚えにくい。FFとかドラクエでいうと攻撃しつつ回復させてるみたな感じ。


「旨味を加える」なんて、「はぁ?酒いれただけでなんで旨味が出るの?じゃ全部の料理に酒いれとけばよくね?」なんて別の疑問まで出てきます。


アミノ酸や有機酸がどうたら…なんて普段からそんな理屈ばっかで料理はしません。それに、砂糖や塩にも旨味や風味を加える役割がありますが、みんなそんなこと意識しません。

「みりんは肉や魚を固くする…?」、「酒は柔らかくする?」、「え、どっち?」。もう頭のなかぐちゃぐちゃになりますよね。

もちろん、科学的なことや、理屈を知って、全ての意味を理解するに越したことはありませんが、

そこまでする?

料理屋さんとかコックさんならまだしも、一般家庭でそこまで突き詰める必要はありません。

酒や料理酒だけで調理することはまずない

料理好き、レシピ本好きの人でも意外と気が付かないこと。

→調味料が酒(料理酒)のみで構成されるレシピはありません。

つまり、塩や醤油、酒といった調味料を引き立たせるのが料理酒・酒の本来の効果。

そのため、料理に単独でお酒だけが使われることがないので、効果や使用する意味を正確に答えられる人が少ないのです

【補足】
「貝の酒蒸し」など、
何も味付けせず素材そのものだけで完結するものにはお酒のみ使う場合もあります。

代用を考える必要があまりない

ここまで来ればお酒を使う意味が何となく理解してもらえたと思います。

そう、酒や料理酒が家になければ、メインとなる調味料を少し加えればOKです。

煮物作ろうと思ったけど、料理酒がきれてる…。
買いに行かないと…。

無理して買いに行く必要はありません、煮物だったら醤油、砂糖、みりんをほんの少し多目に入れると、お酒がなくても限りなく近い仕上がりになります。

ただ、加える調味料を増やすこのやり方は、結果的に塩分や糖分も多くなるので、健康に気を使ってる人であれば、家にお酒はストックしておいたほうが良いでしょう。


逆のことを言えば、「塩分を増やさずに味をもう少し濃くしたい!」という時にお酒は大活躍です。

あ、

料理酒は水飴や塩が含まれていることが多いので、なるべく純正の日本酒が良いですよ。


吟醸酒や純米酒のような高価なものを使う必要はありません。一般的な日本酒でOKです。

まとめ

では今回の振り返りをします。

■お酒・料理酒の役割や効果はひとつだけ覚えれば良い

■それは、他の調味料の味を増加させること

■お酒・料理酒単体で料理に使用することはまずない

■代用は考えなくていい。一緒に使う調味料を少し多目に入れればOK(※塩分・糖分が増すのが難点ですが…)

お酒は、和食・洋食・中華、どの料理に使うどの調味料でも、それらの良さを引き立ててくれる「最高の脇役」です。


レシピにお酒単体で使われることがない。例えるなら主人公には絶対になれない調味料ですが、脇役がいるからこそ主役が引き立つのです。

まずはお酒や料理酒の一番の効果を知ってから、それ以外の役割を少しずつ覚えていくのが良いと思います。

知れば知るほど調味料は奥が深くて面白ですよ!

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飲食店・ホテルで料理人として15年ほど勤務した後、IT企業のマーケティング職へ転職。仕事の大半をブラック企業で過ごしたため、内部事情にはめっぽう詳しい。【飲食店の裏事情】【仕事・転職】【ブラック企業体験談】 が主なテーマのブログを執筆。都内在住アラサー男子。