【あさりの砂抜き】時間や濃度などやり方と理屈を説明してみた

あさり買ってきた人
スーパーであさりを買ってきたけど、砂抜きの正しいやり方がわからない。なんとなく塩水に漬ければいいってのは知ってるけど塩の分量や時間が知りたい。

このような人のために、あさりの砂抜きの方法を解説していきます。


とっても簡単なのでぜひ面倒臭がらずにやってみてほしいです。

この記事を読めばわかること
○あさりの砂抜きの方法

○あさりの砂抜きQ&A (保存方法など)


暖かい季節がやってくると美味しくなる食べ物といえばあさりです。


特に4月後半~5月前半に出回るあさりは本当に美味し、栄養もたくさんあるので、ぜひ一度食べてから暑い夏を迎えてほしいものです。

砂抜きのやり方(塩の量や時間)を解説

  • 用意するもの
○あさりを入れるタッパーやバットなどの容器

○計量カップ

○水 ※容器の大きさやあさりの量によって調整

○塩 (水の量 × 0.04)g だいたいで良いです

○アルミホイル(なければ新聞紙や暗い色のハンカチ等の布

どのご家庭でも必ず家にあるもので簡単にできます。


さっそくやる前に、今一度砂抜きする目的を確認しておきましょう。

  • あさりを美味しく食べるため

これにつきます。


せっかく鮮度のいいあさりを買ってきて料理しても、食べてる最中「ジャリっ」としたら台無しです。

【あさりの砂抜き手順】
①容器に移す

②必要な水の量を測り、塩と混ぜ合わせる

③容器に塩水を入れ、アルミホイルを軽く被せて3時間ほど放置

④塩水を捨て、水洗いする

①容器に移す

スーパーなどで買ってきたあさりは、すぐに容器に移しましょう。


大きすぎず、やや深めのタッパーや銀バッドが理想的ですが、あさりをいれて、水が少しかぶるまで入るそこそこ深さのある入れ物であれば正直なんでも大丈夫です。

②必要な水の量を測り、塩と混ぜ合わせる

水の分量はあさりの量と容器の大きさによって変わります。


まずは計量カップで水を適量入れてみましょう。


200ccとか250ccとか300ccなど、キリのいい量を入れてみてあさりが水をかぶるくらいまで入れます。


そうしましたら、その水を一度容器に戻して計量器に乗せて塩を測っちゃいましょう。


余談ですがプロテインシェイカー(プロテインを溶かすため時に使う水筒のようなもの)は料理する時にめっちゃ便利です。


計量カップより多くの水を測れるし、菜箸とかトングを立て掛けたりもできるし。


話を戻します、

塩は

水の量 × 0.04

です。

その理由は、海水の濃度が約「3.5%」だからです。


あさりは海水と同じ塩分濃度の水に浸かることで、元気を取り戻します。


なので、真水に浸すより、塩水にぶち込むほうがあさりは活発になり、食べてしまった砂を吐き出してくれるようになります。

【補足】
少数が面倒くさいので、水100mlあたり4g程度でOKです。この数字はよく料理番組とかで「海水とおなじ程度の塩からさ」などよく聞くので、覚えておくと今後便利です。

塩の量は本当にだいたい3~4%でOKです。私の場合、300cc入れたのでだいたい10gくらいです。そんなにシビアに測らなくていいですよ。

量はアバウトでいいですけど、しっかりと水に溶かして下さい。これはちゃんとやりましょう!

③容器に塩水を入れ、アルミホイルを軽く被せて3時間ほど放置

塩を溶かし終えたら、あさりの入った容器にそそぎます。


その後、アルミホイルを軽めにかぶせて約3時間、最低でも2時間放置して下さい。



アルミホイルがなければ新聞紙、それさえなければ暗めの色の布(汚れても良いやつ、ハンカチとか)でも代用できます。


要するに光を遮ることが目的です。放置する時は冷暗な場所が適してます。

ムズカシさのかけらもない作業ですが、注意点が2つ。

  1. かぶせる時は密閉しない!

  2. 砂抜きの時は冷蔵庫に入れない




まず容器を密閉すると空気の循環が悪くなり、あさりの元気を奪います。


呼吸がしやすいように軽めにふわっと被せましょう。砂を吐きやすくなります。

あと絶対にやってほしくないのが、

砂抜きの最中に冷蔵庫に入れることです。

あさりの砂抜きに関してわかりやすく解説してるサイトや動画がいっぱいあるのに、いまさら私が書いたのはこれが伝えたかったと言っても過言ではありません。


なぜ冷蔵庫に入れちゃダメなのか。


だれも見てないと思いますが、冒頭で「暖かくなってきたらあさりが美味しい季節…」と書きました。


文字数稼ぎではありません。


暖かい(正確にいうと15℃~20℃前半)気温をあさりが最も好むからです


もうお解りでしょう、冷たいとこに入れたらあさりが元気なくして砂を吐いてくれません。


元気いっぱいのあさりを萎えさせちゃダメ。


台所の隅など、暗くて暖かくなりすぎない場所で放置しましょう。

④塩水を捨て、水洗いする

放置して2~3時間経ちましたら、一度容器の底を確認してみて下さい。


砂や泥が沈んでいれば、あさりが吐き出したという証拠です。


「浮いている白っぽいのは何だ???」


ああ、それはあさりが砂と一緒に吐き出した旨味成分です、安心して下さい。


抵抗のないひとはちょっと触ってみてください。ベトベトしてます。


『まるで□□みたい…』など、何か思い浮かんでも言わないでください…。


砂抜き後、あさりそのものを加熱すれば、それの何倍も旨味成分を出してくれますので、遠慮なく塩水は捨てて下さい。


水洗いする時は真水(水道水)で大丈夫。


優しく貝殻をこすりあわせる感じで、本当に優しくでOKですよ。


水洗いするのは調理の直前が理想的です。


洗ったらすぐに料理して新鮮なうちに食べちゃいましょう。

砂抜き後のあさり、ちょっとだけ深堀り

以上があさりの砂抜きの方法でした。思いの外、長々とした解説になってしまいました。スイマセン。


ここからは砂抜き後のあさりの疑問についてです。


「うまく砂抜きが出来なかった」


「もっと時短で出来る方法はないのか?」


などなど、すこし掘り下げていきます。

Q.せっかく塩抜きしたのに食べた時「ジャリっ」とした

スーパーで売られているあさりはほぼ全部砂抜きされている商品です。


ただ、みなさんが思っている以上に仲卸で出回るあさりの量は膨大な数です。


業者に喧嘩売ってるように聞こえてしまいますが、放置時間など適当です。


そりゃ他の魚とかも管理しないといけないですし、アサリや貝類だけを扱ってるわけではないので仕方ないですね。


ある程度は砂抜きされていますが、完璧ではないので、そこは我々消費者が最後の関門として行うべき作業です。


ぶっちゃけ、買ってきてそのまますぐ調理しても運が良ければ「ジャリっ」とせず美味しく食べれるかもしれません。

自分でさらに塩抜きしてもまだ砂が抜けないのは、すでに死んだあさり、もしくは瀕死で元気のないあさり、つまり鮮度の低いあさりです。



当然ですが、あさりが元気なかったり、死んでたらいくら塩水につけて放置しても砂は吐いてくれません。


スーパーで陳列してるあさりが、一個一個生きてるかどうか確認するのは非常に手間がかかるので、あさりはそういう食べ物と多目にみてやっていただけますでしょうか…。

Q.放置時間を伸ばせばより砂を吐いてくれるの?

身も蓋もない話ですが、スーパーで売ってるあさりに関しては、放置時間って砂抜き作業においてそこまで重要じゃないんですよ。


3時間以上放置して砂を吐いてなければ、あとはいくら放置しても砂抜きにはなりません。


砂抜きの成果はあさりの鮮度が握ってるものなので、塩水に浸けまくればいいというわけではないのです。

【注意】
潮干狩りなどで自分で収穫したあさりは、必ず半日から24時間塩水につけて下さい。その場合は採ってきた海の海水を水筒につめて持って帰り、それに浸すのが一番理想的。

Q.お湯につければ時短で砂抜きができる?

結論からいえば、お湯をかければ時短で砂抜きができます。


しかし、おすすめ出来ない理由があります。

○結局のところ、完璧に砂抜き出来ないから

○あさりの鮮度を落とすから

繰り返しになりますが、元気のないあさりは塩水で長時間放置しても砂を吐いてくれませんし、これはお湯でも同じです。


結局の所、鮮度の良いあさりに巡り会えるかどうか、運の要素があります。


『運とかいうならお湯でいっきに砂抜きするのが早いし合理的じゃね?』


いや、違う。


たとえ熱湯でなく、ぬるま湯だったとしても、生きたあさりにかけたら砂どころか一緒に旨味成分も吐き出しちゃいますよ。


あさりや貝類全般は死ぬ間際に、最後の力を振り絞って旨味成分を大量に出します。一種の防御本能ですかね…。

その汁気(旨味成分)が貝料理の真髄(しんずい)です。

それをみすみす捨てる行為は「マスク配ります!各家庭に2枚ずつ!」と耳を疑う政策を考える某国のリーダー並みにアホです。



貝の酒蒸しやボンゴレが美味しいのは貝そのものよりも、ダシがうまいと感じるのであって、それを利用しないのは本当にもったいないです。


スーパーで活きたあさりを買うほどの人です。あさりが好きな人に違いありません。


それならどうせ食べるなら美味しく食べようよ、塩水につけて放置するだけですよ。

Q.砂抜きしたけど余っちゃた。保存はどうするの?

砂抜きしたあさりは、冷蔵庫で2日くらいなら保ちます。その時は必ず真水が完全に浸るくらいまで入れた容器で保存しましょう。


劣化が早いのと、生きてる時に調理するのが一番美味しいということを考えると、そもそもの話、当日に食べきるというのが理想です。


腐る、腐らないの話ではなく、冷蔵保存したあさりは単純に美味しくありません。外国産の冷凍アサリとほぼ変わらなくなってしまいます。

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【職業】料理人 【好きなこと】:料理 【嫌いなこと】:早朝の会議・社歌の暗唱 【嫌いなもの】:ブラック企業 【座右の銘】:健康こそが全てにおいて大切