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2025年になった今でも、
「飲食業界ってまだブラックなの?」
そう思って検索してきた人は多いはずだ。
結論から言えば、昔よりは確かに改善されたが、根っこの構造は変わっていない。
俺は15年以上この業界に身を置き、今はホワイト企業で働きながらも、月に2回ほど飲食店に派遣として応援勤務を続けている。
だからこそ、現場の“最新のリアル”を語ることができる。
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飲食業界の現状【2025年版】
以前よりマシにはなった理由
かつては1日16時間勤務、休み月1日、残業代なしが当たり前だった。
だが、今はSNSの発達や労基署の取り締まり強化もあり、露骨なパワハラや長時間労働は減った。
特に大手チェーンでは、勤務時間の管理や月8休が導入されるなど、少しずつホワイト化の兆しが見えている。
それでも「ブラック」が消えない現実
問題は、“改善されたのは一部の企業だけ”という点だ。
中小の個人店では、いまだに「人手不足」を理由に長時間労働が続いている。
人が足りない、でも売上は落とせない。
結局、店長や社員がその穴を埋めるしかない。
人手不足が引き起こす「ブラック連鎖」
飲食業界がブラック体質から抜け出せない最大の原因が、慢性的な人手不足だ。
●若い世代が入ってこない
●入っても3ヶ月で辞める
●残った社員に全負担がかかる
この悪循環が何年も続いている。
結果、現場は常に限界ギリギリ。
土日祝に休める会社員とは真逆の働き方を強いられている。
給料が上がらない構造的な理由
飲食業界は、頑張っても報われにくい仕組みになっている。
原材料費は高騰、人件費も上昇、それでも客単価は上げにくい。
そのしわ寄せが、現場の労働者にくる。
例えば──
同じ30万円の月給でも、
ホワイト企業なら8時間勤務×20日で「時給換算1,875円」。
飲食だと12時間勤務×25日で「時給換算1,000円前後」。
これでは、同世代が離れていくのも当然だ。
「やりがい搾取」は今も続く
「飲食は夢がある」「人を幸せにする仕事」
確かにその通りだ。
だが、それを盾にして低賃金・長時間を正当化する風潮はまだ残っている。
やりがいは大切だ。
しかし、やりがいは給料の代わりにはならない。
本当に好きでなければ、この業界を続けるのは難しい。
好き・目標がある人だけが続けられる業界
飲食業界で生き残れるのは、明確な目的を持つ人間だけだ。
- 自分の店を持ちたい
- 料理で人を幸せにしたい
- マネジメントを極めたい
このような“軸”がある人は、どんなに過酷でも耐えられる。
逆に、「なんとなく」で入った人は、すぐに心が折れる。
飲食は、覚悟がない人には向かない仕事だ。
現場を離れた俺が「今の飲食」を語れる理由
ここでよく言われる。
「お前もう飲食辞めたんだろ?今のこと知ってるのか?」
その通りだ。俺は5年前に飲食を離れた。
だが今も月2回、単発の派遣勤務で飲食店をサポートしている。
厨房にも立つし、ホールにも入る。
現場の空気、スタッフの本音、オーナーの苦悩、すべて肌で感じている。
だからこそ断言できる。
飲食は少しずつ変わってはいるが、「ブラック要素」はまだ消えていない。
飲食業界で働き続ける人へのアドバイス
もしあなたが今、飲食業界で働いていてこう思っているなら──
「このままでいいのか…?」
「辞めたいけど、他で通用しないかも…」
安心してほしい。
飲食で培ったスキルは、他の業界でも高く評価される。
- 段取り力
- コミュニケーション能力
- チームマネジメント
- ストレス耐性
これらはホワイト企業でこそ輝くスキルだ。
つまり、飲食から転職することは「逃げ」ではなく「ステップアップ」だ。
【まとめ】飲食業界はまだブラック。しかし希望はある
2025年の今、飲食業界は「少しずつ変わりつつあるが、まだ完全にはホワイトではない」。
だが、これは裏を返せば“改革の途中”ということでもある。
好きな人、目標がある人にとっては、今こそ挑戦のチャンスだ。
一方で、「安定した生活を送りたい」「家族との時間を大切にしたい」という人には、別の業界を検討する方が賢明だろう。
飲食は、覚悟と情熱のある人間だけが輝ける仕事だ。
そして、そうでない人にとっては、いまだに「ブラック」に映る現場なのかもしれない。