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就職した飲食店の厨房を見て、
あなたはこんなことを感じていないだろうか。
「床がヌルヌルしてて気持ち悪い」
「まかない作る気にもならない」
「冷蔵庫の中がカビ臭い」
心の中でそうつぶやいた瞬間、あなたの中で違和感のスイッチはすでに入っている。でも同時に、こうも思っていないか?
「まだ入社したばかりだし…」
「どこもこんなもんだろう」
「我慢が足りないのかな」
俺も飲食店社員時代に同じように自分を責めていた。
しかし断言する。
汚い飲食店で我慢するのは間違いだ。
そして、あなたが感じているその違和感は、「真面目な人間にしか分からない正しいサイン」だ。
この記事では、実際に汚い飲食店で働いていた俺の体験をもとに、なぜ我慢してはいけないのか、そしてどう動くべきかを詳しく解説していく。
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汚い飲食店で働くと何が起こるか
最初は誰でも「我慢すれば慣れる」と思う。
でも実際には、慣れるどころかストレスがどんどん積み重なっていく。
「シンクがヌルヌル」
「換気扇が油でギトギト」
「冷蔵庫の中にカビ」
「床が滑って危ない」
こうした環境で働いていると、料理に対するモチベーションが確実に落ちる。
特に調理経験がある人ほど、衛生面の意識が高いから余計にストレスを感じるだろう。
俺も新人の頃、そんな店で働いていた。最初の頃は「どこもこんなもんか」と思っていたが、数週間で心が折れた。
「こんな環境で食べ物を出していいのか…?」
こう思いながら調理する自分に嫌気が差し、そこから心身ともに疲弊していった。
なぜ汚い職場ほどブラックなのか
経験上、厨房が汚い店は例外なくブラック企業率が高い。
理由は簡単で、掃除一つまともにできない職場は、管理も教育もできていないからだ。
たとえば俺がいた店ではこんな感じだった。
- 店長が掃除に無関心
- 清掃チェック表はあるけど誰も記入しない
- クレームが出ても「まぁいいか」で終わり
- アルバイトが掃除しても誰も感謝しない
こういう店は、人の扱いも同じくらい雑だ。シフトも無理やり詰め込まれ、残業代も出ない。ミスすれば怒鳴られ、休憩もろくに取れない。
つまり、汚さは職場体質の表れ。汚い飲食店にブラック企業が多いのは、完全に因果関係がある。
「辞めたいけど言い出せない」心理の正体
頭では分かってるはずだ。
「この店、無理だ」
「もう辞めたい」
でも、いざ行動に移せない人が多い。
その理由は主に3つだ。
- 就職したばかりで辞めたら「根性がない」と思われそう
- 辞めても次が見つからないかもしれない
- 上司や先輩が怖くて言い出せない
俺も同じように悩んだ。
しかし、今振り返れば我慢しても何も良いことはなかった。
なぜなら、汚い職場は「放置されるのが当たり前」になっているから。
どれだけ正論を言っても変わらない。むしろ「新人がうるさい」と煙たがられるのがオチだ。
その我慢、意味ある?環境が変わらない理由
あなたが「職場を変えたい」と思っても、店長やオーナーにその気がなければ、何も変わらない。
現実的に言うと、
新人や中堅スタッフが衛生環境を改善するのはほぼ不可能。
理由は3つある。
- 上が「今のままでいい」と思っている
- 古株が「昔からこうだ」と抵抗する
- 掃除に時間を割く余裕がない
この3つが揃った職場では、どれだけあなたが頑張っても元通りに戻る。
とはいえ、ここまで読んでも「本当にそんなにひどい職場あるの?」と感じる人もいるだろう。
だからこそ、俺が実際に経験した汚い飲食店での現実を少しだけ話したい。
作り話のように聞こえるかもしれないが、あの頃の俺にとっては笑えない日常だった。
実際に俺が働いていた「汚い飲食店」での地獄体験談
正直、思い出すだけで胃が重くなる。
俺が20代後半の頃、某チェーン系レストランで働いていた時の話だ。
表向きは「人気店」だったが、裏側は地獄だった。
まず厨房の床。油で常にベタベタ。滑って転ぶスタッフが続出していたのに、誰も本気で掃除しない。夜中にモップをかけても、次の日にはまた同じ状態。
それが普通になっていた。
冷蔵庫の中もひどかった。賞味期限切れの食材がそのまま放置。
「まだ使えるだろ」と言って使う上司。その横で俺は心の中で叫んでいた。
「これ、客に出して大丈夫か…?」
でも、口に出せなかった。言えば「文句が多い」と言われるのが分かっていたからだ。当時の店長は数字にしか興味がなく、衛生やスタッフの健康なんてどうでもいいというスタンスだった。
でもある日、俺はとうとう限界を迎えた。営業中に床で滑って転倒し、手首を痛めたのだ。
それでも店長の言葉は一言。
「大丈夫?じゃあ皿洗い続けて」
その瞬間、心が折れた。
「この店にいたら、俺まで腐る」と本気で思った。
そこから俺は、こっそり転職活動を始めた。仕事が終わった深夜、スマホで求人サイトを眺めていた。
“衛生意識の高い飲食店”というキーワードで探し続け、
ようやく見つけたのが、ある小さなイタリアンレストランだった。
面接で初めて厨房を見た瞬間、衝撃を受けた。
床はピカピカ、冷蔵庫の中は整理整頓され、シェフが自ら毎朝掃除していた。
「これが本当の飲食店か…」
働き始めてからは、ストレスが嘘みたいに消えた。仕事が楽しくなり、料理にも集中できるようになった。客にも「美味しかった」と言われる機会が増え、初めて飲食が好きだと心から思えた。
あの時、勇気を出して汚い職場を辞めた自分を、今では心から褒めたい。
もしあのまま我慢していたら、今の俺はきっと笑っていなかった。
この経験を通して、俺が学んだことはたった一つ。
「汚い職場は努力で変えられない」ということだ。
いくら掃除しても、上が変わらなければ現場は変わらない。結局、店の空気を作るのは「トップの意識」だからだ。
俺はあの頃、環境を変えるより、自分が環境を選ぶ側に回るべきだったと強く思う。そして実際に転職してみたら、驚くほど世界は違って見えた。
今、もしあなたが汚い飲食店で我慢しているなら、俺が過去の自分に言いたい言葉を贈る。
「辞める勇気を出した人から、人生は綺麗になる」
汚い職場から抜け出す具体的ステップ
もしあなたが今「辞めたい」と思っているなら、
感情だけで行動するのではなく、計画的に動くことが重要だ。
以下の流れで進めてほしい。
(1) まずは転職サイト・エージェントに登録
現職を続けながらでもOK。
求人を眺めるだけでも、「自分にはもっと良い環境がある」と気づける。
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(2) 今の職場の問題点を整理する
メモ帳に書き出すだけでいい。
「掃除時間がない」「冷蔵庫が不衛生」など、具体的に記録しておく。
これが面接時に「転職理由」として説得力を持つ。
(3) 面接では“衛生意識”を最優先でチェック
求人票の「職場の雰囲気」だけで判断するのは危険だ。面接では、以下の質問を必ずしておく。
- 清掃ルールはどのように運用されていますか?
- 営業後の片付け時間はどれくらいですか?
- 保健所のチェック体制はありますか?
この3つを聞くだけで、衛生レベルの高さは見抜ける。
(4) 内定が出たら静かに退職準備
汚い店ほど、辞めると言うと引き止めが激しい。
「人手不足だから頼む」と泣きつかれても、流されるな。
あなたの健康と心の方が100倍大事だ。
清潔な飲食店を見抜く転職のコツ
綺麗な職場で働くには、求人を見る目が大切だ。
以下のポイントを意識してほしい。
- 店舗写真で厨房が映っているか
- 求人に「衛生管理」や「HACCP対応」と書かれているか
- 社員インタビューで「環境が整っている」と言っているか
- 口コミサイト(Google・転職会議)で清潔さに関する評価
俺が転職したホワイト飲食店は、
・厨房がピカピカ
・制服が常に清潔
・掃除当番がローテーションで管理
働いていて気持ちが良かった。そして、不思議なことに人間関係も良かった。
清潔さと職場の空気の良さは比例する。
まとめ:汚い店はあなたが変える場所ではない
汚い飲食店で悩むのは、あなたが真面目だから。だからこそ、そんな環境にいると心がすり減ってしまう。
「自分が我慢すればいい」
「いつか綺麗になるかも」
そう思っているうちは、何も変わらない。あなたが変えるべきは、職場ではなく「環境」そのものだ。
汚い店にしがみつくより、清潔で誇りを持てる店で働いた方が、100倍人生は豊かになる。
転職は怖いかもしれない。でも、その一歩を踏み出した先には、「働くって気持ちいい」と心から思える日々が待っている。
行動しない限り、汚れた環境は変わらない。
今こそ、あなたの人生を綺麗に磨き直すタイミングだ。




