初日で飲食店を辞めたいのは甘えじゃない!むしろ正常な感覚だ

The following two tabs change content below.
クマログ
業界歴15年の元飲食店社員。過酷な労働環境にウンザリし、飲食を去る決意をする。苦戦続きの転職活動の結果、営業職に転職成功。人生が良い方向にガラリと変わったのでその感動をみんなにも伝えたい。努力次第で「飲食店⇒未経験職」転職は可能 。都内在住アラサー男子。

「飲食店に初出勤したけど、もう辞めたい」
「たった1日で限界を感じた」

安心しろ。
その感覚は間違っていない。

世の中には「最低でも3ヶ月は続けろ」とか「根性が足りない」とか言ってくる奴が多いが、
そんな言葉を真に受けてはいけない。
彼らはあなたの現場を見ていない。あなたの心も体の状態も、何も分かっていない。

この記事では、飲食店を初日で辞めたいと感じたあなたに向けて、
「なぜ初日で辞めても良いのか」「後悔しない辞め方」「次の行動ステップ」まで、
全部ぶっちゃけて話す。


飲食店の初日で「無理だ」と思うのは正常

俺は長年、飲食業界で料理長も店長もやってきた。
何十人という新人を見てきたけど、最初の一日で「合う」「合わない」はほぼ決まる。

初日で「無理だ」と思ったなら、それは直感が教えてくれてるサインだ。

  • 挨拶しても無視される
  • 先輩がピリピリしてる
  • 休憩なし、トイレも行けない
  • 教えてもらえず「見て覚えろ」
  • 店長が怒鳴ってばかり

これ、全部俺が実際に見てきた「ヤバい店」の特徴。
初日で辞めたいと思って当然だ。
なぜなら、そこにあなたを大切にしてくれる空気が一つもないからだ。


「根性で続けろ」は時代遅れの呪文

俺が20代の頃、まだ“昭和の香り”が残る厨房で働いていたとき、
先輩や上司は口を揃えてこう言った。

続けることに意味がある。
すぐ辞める奴はどこ行っても通用しない。

その言葉を信じて俺は400時間労働の地獄厨房で1年半働いた。
結果、何も得なかった。
むしろ失った。健康、時間、笑顔、全部だ。

根性で続けても、報われない職場は存在する。
「努力すればいつか報われる」は幻想だ。
報われるのは“まともな環境で努力した人間”だけだ。


初日で辞めたいと思う職場の特徴【これが地雷サイン】

初日で違和感を覚える職場には、だいたい共通点がある。
次の項目にひとつでも当てはまったら、真剣に撤退を考えた方がいい。

  1. 店長や社員の機嫌で空気が変わる
  2. バイトが定着していない
  3. 教育担当が存在しない
  4. 「新人潰し」が当たり前
  5. 休憩時間が不明確
  6. 誰も笑っていない

こういう店は**「人を使い捨てるシステム」**で動いている。
つまり、あなたが潰れても代わりはいくらでもいるという考え方。
そんな場所で頑張る必要は1ミリもない。


我慢した人ほど後悔している

俺は長く飲食業にいたから、多くの「辞めたいけど辞められなかった人」を見てきた。
彼らは口を揃えてこう言う。

あの時、辞めておけば良かった。

最初の違和感を無視して続けた人ほど、心も体もボロボロになっている。
逆に、初日で辞めた人はその後スッと別の職場に移って、今では笑ってる。

我慢は美徳じゃない。消耗の始まりだ。
辞めたいと思った時点で、それが「あなたの限界」じゃなく「危険信号」なんだよ。


「初日で辞めたら非常識」は嘘

世の中には「初日で辞めたら印象悪い」「履歴書に傷がつく」と言う人がいる。
だが、それは間違いだ。

履歴書なんて、書き方ひとつでどうにでもなる。
そもそも初日で辞めた職場なんて、書く必要すらない。

採用担当者に聞かれても、こう言えばいい。

実際に働いてみて、自分に合わないと判断しました。
無理に続けてご迷惑をかけるより、早めにお伝えした方が良いと思いました。

これで十分。
むしろ、冷静に判断できる人間として評価されるケースもある。


辞めた後の行動ステップ【後悔しない手順】

初日で辞めたいと思った時に、行動を間違えると後味が悪くなる。
ここでは、現実的で安全な手順を解説する。

1. 店長や責任者に「本日で辞めさせていただきたい」と伝える

勇気がいるが、最初にやるべきはここだ。
冷静に、短く、感情を交えずに言えばいい。
就業規則に「1ヶ月前」と書かれていても、法律上は双方の合意があれば即日退職できる。

2. 引き止められても無視していい

「急に辞められたら困る」「代わりがいない」と言われても、それは会社側の都合。
あなたには「労働の自由」がある。
無理に出勤する必要はない。
体調不良という形で出社を断って構わない。

3. 病院で診断書をもらう

精神的にも肉体的にもきついなら、内科や心療内科へ行こう。
診断書があれば、会社は強く出られない。
医師の一枚の紙があなたを守ってくれる。

4. 体調が落ち着いたら、あらためて退職を申し出る

診断書を提出して「体調を考慮し、退職させていただきます」でOK。
それでも拒否されるようなら、退職代行を使えば即日で解決する。

おすすめは、飲食業対応に強い「退職代行SARABA」や「モームリ」。
メールやLINEで完結できるから、顔を合わせる必要もない。

5. まずは休め

一番大事なのはここだ。
心身を回復させろ。
Netflixでも、昼寝でも、ゲームでもいい。
「何もしない時間」こそ、次に進むためのリセット時間だ。

6. 次の職場は「人」で選べ

給料やブランドよりも「誰と働くか」で選べ。
面接の時に、スタッフが笑顔かどうかを見れば一発で分かる。
人が優しい職場は、基本的に長続きする。


初日で辞めても人生は終わらない

もしあなたが「もう限界だ」「逃げたい」と思っているなら、
それは負けでも恥でもない。
自分を守るための勇気ある決断だ。

辞めることを“逃げ”と笑う奴は、逃げることを恐れて潰れた人間だ。
逃げる=生き延びること。
あなたが生き延びれば、まだいくらでもやり直せる。

初日で辞めたら終わりじゃない。
本当の人生は、そこから始まる。


飲食店を初日で辞めたいあなたへ伝えたいこと

最後に俺からひとつ言わせてくれ。
辞めたいと思うのは、弱さじゃない。感覚が正常な証拠だ。

飲食店の世界は、頑張る人ほど潰れる。
努力よりも「環境選び」が大事だ。

だからこそ、今の自分を責めるな。
初日で辞めても、あなたの価値は1ミリも下がらない。

むしろ「地獄を見抜く力」が身についた。
次こそ、自分を大切にしてくれる職場を選べ。


まとめ:初日で辞めたいなら、迷わず辞めろ

  • 初日で「無理」と感じたら、それは正しい直感
  • 根性で続けても報われない職場は多い
  • 辞める勇気は、逃げじゃなく自分を守る行動
  • 法律上、合意があれば即日退職できる
  • 退職代行を使えばストレスなく辞められる
  • 辞めたあとは休んで、自分の軸を取り戻せ

辞める=負けではない。
むしろ、地獄から抜け出せたあなたは“勝ち組”だ。

ABOUTこの記事をかいた人

業界歴15年の元飲食店社員。過酷な労働環境にウンザリし、飲食を去る決意をする。苦戦続きの転職活動の結果、営業職に転職成功。人生が良い方向にガラリと変わったのでその感動をみんなにも伝えたい。努力次第で「飲食店⇒未経験職」転職は可能 。都内在住アラサー男子。