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「新卒で入社した飲食店を辞めたい」
「飲食業界を選んだことを後悔してる」
「半年も経ってないけど飲食以外に転職したい」
このページを読んでる人の多くが上記のような悩みを抱えていると思います。
なぜなら、飲食業界の離職率の高さと、実際に働きはじめて感じる異常なまでのキツさがすべてを物語っています。
それに、著者は飲食業界で15年以上働いてきた経験があるので、そのように悩む20代の若者を数え切れないほど見てきましたし、自分自身も「飲食なんて辞めたい」と何百回も思いながら続けてきた経験がありますから。
しかし
「辞めたい」
と思いつつも辞める決断が出来ない人は下記のようなことを考えているはずです。
■入社してすぐ辞めることによって親や知人からどう思われるか心配
■新卒カードを飲食業界に使ってしまった後悔
■数ヶ月で飲食業を辞める理由を転職先に上手に表現出来ない
もし、
「自分のことだ…」
と思った場合、この先を是非とも読み進めて下さい。
今後のアクションプランの参考になると思います。
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新卒で入社した飲食店を辞めたくなる理由

■労働時間の長さ+休日の少なさ
■肉体労働
■上司や経営陣が異常な人ばかり
新卒で飲食店の社員になったばかりの人はこう思うはずです。
お店によって違いますが、例えば11時オープンで23時に閉店する場合。ランチとディナーの両方を営業しているオーソドックスな店ですね。
アルバイトであればシフトインの時間は選べますが、新入社員となると、
時刻 | 業務内容 | 備考 |
---|---|---|
9:00 | ランチのスタンバイ(仕込み・店内の清掃・納品作業)のためにオープンの2時間前には出勤 | 店によって新人は誰よりも早く出勤を命じる風潮も |
11:00 | ランチオープン | スタンバイが間に合ってなければ店長やシェフの怒号が飛び交う |
14:00 | 鬼のような忙しさのランチタイムを終えた後、休むまもなくディナーの仕込み&スタンバイ | 店内の客が減っても従業員はやることがたくさん |
15:00 | 休憩時間&ディナー準備 | 休憩時間はまかないを食べる10分間のみ |
17:00 | ディナーオープン | ディナー準備に間に合わすために休憩を返上することも多々発生 |
21:00 | ディナーのピークタイムを終えた頃に疲れた体で発注や日報の作成などの事務作業 | 疲れで頭がまわらなくなる時間帯 |
23:00 | 閉店 | 客が帰った後に締め作業 |
2:00 | 退勤&帰宅 | ヘトヘトなので風呂に入らずすぐにベッドに倒れ込む |
8:00 | 起床 | 気がつけば出勤時間の1時間前で大慌てで支度して家を飛び出す |
上記のような毎日を過ごすことになるでしょう。拘束時間で言えば12~16時間をオーバーすることはめずらしくありません。というか普通です。
1日の拘束時間や労働時間が長くても休日がしっかり取れればまだ良いほうですが、新卒の場合、休みの日に本社で研修が数回に渡って行われたり、契約農家に出向いて勉強会があったりします。ただでさえ社会人をスタートさせたばかりで心身ともに疲れてるのに、体を休める時間がほとんどないという二重苦。

ブラック飲食企業の殿堂入りとされてる某居酒屋チェーンでは、日々の業務に加えて休日に勉強会へ強制参加させられたり、小論文やレポート課題をこなさなければならないほどの激務でした。
このような激務を新入社員に課せる飲食店は令和の時代にも当たり前のように存在します。
5月病を通り越して鬱になりそうなくらい追い込まれる人が出てくるのも無理はありません。
入社数ヶ月で飲食店を辞めたくなった場合どうする?
大前提

このブログを通して何度かお伝えしていますが、
飲食の仕事はもともと好きではない
という20代の若い人なら
今日か明日にでも退職の意思表示をして最短で辞めるべき
です。
飲食は我慢して続けても何も報われない

【飲食で働きつつ実現させたいこと】
■将来お金持ちになりたい →厳しい
■働きつつもプライベートを充実させたい →無理
■本業以外にも副業をやりながら生活したい →無理ゲー
■定時退社したい →諦めろ
15年以上飲食の世界で働いてる私が断言します。飲食業界で働き続けても、収入が激的に上がることはありません。それに、異常なほど長い拘束時間はどこ行っても避けられません。プライベートの時間もろくにないので、副業する余力などないでしょう。
飲食で働くことに関して確信を持って言えることは、
「料理が大好き」「接客が楽しすぎる」「将来お店を持ちたい」という人でなければ、働くのが馬鹿らしくなるほど劣悪な環境
ということです。
「辞めたい」と思うのに続けるの?

誤解のないように言っておきますが、飲食で働いているすべての人に
辞めるべき
と言うつもりはありません。
料理や接客が好きで働いている人もいますし、30代を過ぎてスムーズに転職出来る保証もない人は辞めずに続けてその先を見据えるほうが良いと思います。
しかし、
■飲食の仕事が好きになれない
■収入を上げたい
■プライベートの時間がもっと欲しい
と思いつつも飲食で働く20代の若い人が、我慢して続けるのはもったいなさすぎるということを一番に伝えたいのです。
新卒カードを飲食に使ったのはもったいない

■自分のお店を持ちたい
■将来的に外食産業の経営者になりたい
■いずれ家業を継ぐつもりでいる
批判を覚悟で厳しいことを言いますが、上記のような明確な目標がない人以外が新卒カードを飲食に使用したのは失敗としか言いようがありません。
- 理由
■学歴関係なしに年中求人を出している業界
■30代・40代でも未経験歓迎の業界
■「ブラック」「底辺」「負け組」などのネガティブなイメージばかり
大学を卒業と同時に飲食に新卒で入った人のほとんどが、業界研究やリサーチを怠り、渋々内定をもらえた飲食店に就職するというケースではないでしょうか?
それか、覚悟の上で入社を決めたとしても、想像してたよりも何十倍もキツいライフスタイルにメンタルをやられる人。
飲食店は使い捨て同然で従業員を雇う傾向だからこそ30代未経験者であっても年中ウェルカムなのです。未経験者が唯一門を叩ける資格である魔法のアイテム「新卒カード」を飲食に使うのが失敗である理由はここにあります。
すぐに辞めて大丈夫?
結論から言うと、
すぐに辞めて大丈夫です。
というかむしろ早めに気持ちを切り替えて他業種への転職の準備を進めましょう。
目標や夢も特にないまま飲食で働くことは時間の損失や健康を害するリスクがものすごく高いです。
ダラダラと働き続けて気がついたら30歳手前まで迫っていたというのが一番最悪なシナリオです。
転職のための履歴書や志望動機はどうするの?

「飲食が嫌なら辞めろ」と言っても、問題は転職先に提出する履歴書や、面接時に退職理由をどう話せば良いか悩むところです。
入社して半年も経たずに退職した場合、応募企業に
「またすぐに辞めてしまわないだろうか?」
と思われることは確実です。
しかし、募集を行っている企業からすればある程度
「入社してみたら想像と違った」
という動機で早期退職する社会人がいるということも十分に理解があります。
なので、今の飲食の職場が辛すぎるなら難しく考えずに、相手企業が退職理由を納得できるように伝えることを考えましょう。
一番ダメなパターンは、「1ヶ月で退職」とだけ記入(もしくは面接時に発言)すること。採用側からしたら不信感でしかないのは事実なので、問われる前にこちらから正直に辞めることとなった理由を伝えるのがベストです。
その上で、「今後、自分はどうしたいのか?」もハッキリと伝わるように。
【飲食業界を3ヶ月で退職する時の志望動機 例】
入社前は休みが月に8回、残業は30時間以内という話でしたが、実際に休日は4回しかとれませんでした。さらに、休日は本社で研修があったり、他店舗へヘルプで出勤したりするすることもあります。もちろん、手当もつきませんし、それどころか自宅でレポート課題なども課せられるため、体を休ませる時間などなく、このまま続けたら健康を害する危険性があると判断し、退職することに決めました。
新参者ながら、「社員同士で休日をもっと回せる仕組みづくり」を提案したり、生産性を高めて残業時間を減らすマニュアル作成を意見しましたが聞き入れてもらうことが叶いませんでした。
社員の休みを回せないのが恒常化しており、今後も改善の余地がない職場で続けることは得策ではないとの考えの元、転職活動を行っています。
私は仕事をしながら休日などプライベートの時間に語学学習や資格習得のための自己研鑽を行いたいと考えています。就職活動の時の自分自身の研究不足やビジョンの不透明さを猛反省し、この度は慎重に検討した結果貴社の求人内容や理念に惚れ込み応募させて頂きました。
上記はあくまでも例です。
一つだけ、必ず守ってほしいことがあります。
それは、ブラックな飲食店に苦しめられていたことが事実でも、退職するすべての理由にしてはいけないということ。自分のリサーチ不足を反省した上で、前向きに頑張ることを伝えましょう。

まとめ+著者から最後に一言
今回の振り返りです。
■飲食の新入社員はとてつもなくキツい
■理不尽さに慣れてない今の若い世代の人にはさらにキツく感じる
■「飲食が好き」という感情がカケラもなければ早めに辞めるべき
■嫌々頑張り続けても報われない可能性のほうが高い
■理由もなく飲食に新卒で入ること自体が失敗
■新卒で半年以内で辞めることが悪いことと思わなくて良い
■本気で辞めたいならとにかく行動を起こすこと
どんな仕事でも最初はおもしろくありません。
出来るようになったり、裁量が与えられたり、ある程度自分のペースで業務を行えるようにならなければ仕事が楽しいと感じないというのは真実です。社会人歴10年以上のわたしが断言します。
「仕事嫌だな」、「キツイな」と感じても、ある程度の我慢は必要ですが、飲食業界に関して言えばその対象外です。なぜなら、その域に達するまで膨大な時間と体力を消耗することになるからです。
嫌々やり続けて、ある時急に「飲食サイコー!」という心の変化が起こることなどありません※。料理や接客が好きでたまらないという人でさえ、労働環境にうんざりして去っていく業界が飲食なのですから。
※もしそのようなことがあれば、タチの悪い経営者に知らぬ間に洗脳されている可能性もあります。
飲食業界を抜け出すためには転職エージェントを活用すべき
新卒で入った会社を辞めるということは、人生初の転職活動を行うということを意味します。
しかし、下記のように感じている人がほとんどだと思います。
「新卒で入った会社をすぐに辞めるので転職が不利になりそう」
「転職先のリサーチの仕方がそもそもわからない」
「飲食の仕事が激務過ぎて転職活動がし辛い」
このような不安を解決する方法。結論から言えば、転職エージェントを活用することです。
→転職相談のプロが親身にアドバイスしてくれる
◆書類作成や面接の自信がない
→内定を得やすい対策を伝授してくれる
◆転職活動をする時間が取れない
→あなたの代わりにあなたに合う会社の選考を申し込んでくれる
飲食の仕事に就いた場合、労働時間が長いため、転職活動に割ける時間がほとんどありません。
そのために短期集中で効率よく転職活動を行うためには転職エージェントの利用は必須と考えて良いでしょう。
著者である私クマログも転職の際に必ず複数のエージェントを利用し、何社も内定に導いてくれた経験があります。
「次の職場こそ失敗したくない」
「もう就職先で後悔したくない」
そう考えるのであれば、是非上手に転職エージェントを活用してみて下さい。
doda

テレビCMやYouTube広告でも話題の業界大手の転職エージェント。大手~中小ベンチャー企業まで、幅広く求人案件を取り扱ってます。
専任の転職エージェントとの面談や電話相談などのサポート面でも充実しています。私が過去に利用してきた中で一番良かったと思える転職エージェントです
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リクルートエージェント

転職と言えば「リクルートエージェント」とまで言われるほどの大手転職エージェント。私も転職する際は必ず利用しましたし、実際に何社も内定に繋げてくれたことがあります。
担当者が2人以上就くので、相談や連絡事項がスムーズで転職活動が円滑に進みました。求人案件の多さが強みなので、業界選びに迷っている人は必ず利用すべき転職エージェントです。
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朝早くから夜遅く(下手すれば24時間)まで稼働してるので、他のサービス業よりも圧倒的に労働時間が長くなってしまいます。
こればかりは、営業モデル上避けることは出来ません。