- 飲食に就職すること検討してる人向け まとめ - 2024年7月27日
- ブラック企業の特徴や辞め方・抜け出し方についてのまとめ - 2024年7月25日
- 飲食店を辞めて転職する方法 まとめ - 2024年7月17日
深刻な人手不足に悩まされている業界で真っ先に思いつくのが飲食業界。
どのお店も高額な経費をかけてまで年中募集をしているが一向に若者が集まらない。
その原因は何なのか?
また、悪徳な飲食店。いや、ブラック企業であれば汚い手口で労働力の獲得に動きます。具体的にどんな方法で人員を集めるのか?
その背景に迫ってみます。
目次 クリックで非表示→
飲食業界の人手不足の原因は?
「募集をかけても一向に来ない」
「人がいないから辞めれない」
飲食業界が抱えてる悩みといえば深刻な人手不足問題。
原因は下記の通りです。
■若い世代の人口が減少している
■考え方や時代の変化
■ネットやSNSの発展による情報化社会(最大の要因)
日本では少子高齢化社会が進んでいるのは周知の事実。高齢者が増え、若い世代の人口が減れば当然のように働く人も少なくなります。
また、上記の「考え方や時代の変化」とは、具体的には
「寝ないで働くのがかっこいい」
「残業は当たり前」
「転職なんてありえない、新卒から定年まで同じ会社で働くべき」
など、一昔前まで美徳とされていた考え方が時代とともに崩れ去っているいる背景です。
どう変化しているかと言うと、
・仕事よりもプライベートを充実させる考え方
・会社員給料だけでなく副業も行う
・ステップアップのために転職を行う
という考え方やライフプランが広まりつつあるのです。
激務で安月給。おまけに長時間労働が避けられない飲食業界を敬遠する若者が増える結果となっています。
ネットやSNSの発展による情報化社会(人手不足が加速する最大の要因)
人口の減少や考え方や価値観の変化は、飲食に限らずどの業界にも当てはまることです。
ここである疑問が浮かびます。
「若い世代が減る、価値観が変化するということはどの業界でも人手不足に陥るのでは?」
単純に考えれば業種に関係なく若い世代の社員が少なくなることを意味しますが、すべての業界が人手不足に陥っているかといえば、そうではありません。
ここ10数年で一気に人手不足に悩まされている仕事にはある共通点があります。
・激務
・安月給
・長時間労働やパワハラなど労働環境が劣悪
さらに具体的に職種をあげると、
■看護師
■介護ヘルパー
■飲食店社員(料理人)
■美容師
■土木工事作業員
仕事内容がキツいにも関わらず、それに見合った給料が貰えないという点ではどれも共通します。
上記の職業が人手不足化が急速に広まった要因はSNSを始めとするインターネット社会と言えるでしょう。
今や小学生でもスマートフォンを所有している時代で、知りたいことをいつでもどこでもネットを通じて調べられる時代です。
また、調べるだけでなく、Twitterやインスタグラムを始めとするSNS上で自分の経験談や考えを手軽に発信出来る世の中でもあります。
悪い情報も良い情報も、一瞬にして広まり、それが多くの人に瞬く間に知れ渡る世界に突入しています。
これにより、前もってどの仕事は良くて、どの職業はキツいかなど、ネットを通じて知りたい情報を事前にキャッチする人が激的に増えています。
「飲食=ブラック」このイメージが先行しすぎてる件
「ブラック企業」という言葉が若者を中心とする多くに広まったきっかけはワタミの件。
2008年6月「和民」横須賀店で入社2ヶ月の女性社員が飛び降り自殺。残業が月に140時間、業務時間外に行われる早朝研修会や帰宅後のレポート作成など、激務に苦しめられていた。
この問題をきっかけに「飲食=ブラック企業」というのがネットを通じて多くの人が知ることに。
また、大手メディアだけでなく、SNSの普及により個人でも自由に情報を発信出来るため、実際に飲食店など環境の悪い職場で働いた人のリアルな経験談も同時に就活生を始めとするたくさんの人に広まってます。
ブラック企業ばかりで仕事内容はキツい。おまけに休みも少ないし給料も少ない。こんなネガティブなイメージばかりが先行してる飲食業に若者が働きたがらないのも無理はありません。
労働力確保のためなら手段を選ばない?ブラック飲食店の愚行を暴露
飲食店を経営する側にとっても社員の不足は会社の弱体を意味します。
かと言って、募集要項に
「年収1000万」
「賞与4ヶ月分」
といった破格の条件にして人をかき集めたとしても、給与が払えず会社が潰れます。
飲食店のほとんどが、
「労働力はいっぱい欲しい。でも、人件費は安く済ませたい」
こう考えます。
この目論見をはたすためには手段を選びません。その代表的な手口は下記の通り。
・月収を誇張
・「夢」「情熱」「アットホーム」などの前向きな言葉の多用
・休日の回数や勤務時間などの労働環境を偽装
これらは求人サイトなどに掲載される募集要項に書かれる部分です。一つずつ見ていきましょう。
月収を誇張
応募がたくさん来るために月々の給料を多く見せようとする手口。
みなし残業制度=固定残業制
と言われています。
例
正社員 月給30万円~
これを見て面接を受けたものの、実際に契約書に記載されていた額は、
基本給 21万
能力給 9万円(80時間分の固定残業代を含む)
数字だけ見れば21万+9万の30万。特に問題がなさそうに思ってしまうところがポイント。
上記の場合、80時間分の残業代が前払いということ。わかりやすく言えば法定労働時間をオーバー(残業)したとしても残業代が一切払われないということです。
前払いで残業手当が含まれているため、経営陣からすれば
「しっかりと残業代は払ってる(固定給に含めて)」
と言い分が出来る。
何時間分の残業手当かは会社によって様々だが、捉え方を変えれば、残業代を支払わずに従業員をこき使えるということになりうるのです。
それどころか、仮にボーナスを支給する会社であれば、査定は固定残業代を除いた低い基本給をベースにされてしまう。みなし残業制を用いてない会社に比べて支給される額が大幅に減ることを意味します。
ブラックな会社ほどみなし残業制を積極的に採用します。言うまでもありませんが、求職者は誰でも給与が高いところで働きたいと思うので、募集要項で低い給料を記載すれば、応募は来ません。
高い広告費を払って募集をしている会社からすれば、応募がなければただの経費の無駄遣いです。かといって、雇用する従業員全てに高い給与を払うわけにはいかない。そこで、ちょっとでも求職者が食いつくように、固定残業代や謎の手当を含む給料を提示し、誇張するのです。
【注意点】
固定残業代制度そのものは違法ではない
けど、募集要項や条件面にはっきりと記載しない会社はブラック率高め
求職者は
・何時間分の手当か?
・記載された時間を超過した場合は追加で支給されるのか?
この2点は契約を交わす時に必ず確認すること!
「夢」「情熱」「アットホーム」などの前向きな言葉の多用
募集する側は、自社のネガティブな部分をアピールしません。
「我社はブラックです」
「人間関係が悪く、離職率も高いです」
事実であってもこんなこと記載してしまうと応募が来なくなってしまうので当然です。
なので、
「夢や希望を持てる職場です」
「仲間との助け合いを大事にしています」
「従業員みんな家族みたいなアットホームな関係です」
など一般的に「ポジティブ」とされる言葉を使い、過酷な労働環境を隠そうとするのです。
余程の変わり者でなければ、
「働きやすい環境のところに就職したい」
誰もが思うこと。
素直で真面目(疑うことが出来ない愚か者とも捉えることが出来ますが…)な人ほど、転職サイトに記載された企業アピールをマトモに信じてしまう傾向にあります。
それを逆手に取り、働きやすそうな環境であるかのように自社を紹介する手口。
休日の回数や勤務時間などの労働環境を偽装
求人募集で偽装するのは見せかけの給料だけではなく、休日の回数や労働時間も同じです。
【勤務時間】
9時~0時 シフト制(実働8時間) 休憩1時間
【休日・休暇】
月休8~10回
飲食店に関しての話ですが、上記のような条件が記載されてても、100%嘘だと言えます。
飲食店の営業システムや収益モデル上、社員が1日8時間の勤務で稼働することはかなり難しいのと、人手不足が深刻化しているのが背景にあります。
募集する側も絶対に無理だとわかった上で、労働環境を偽装して求人サイトに掲載しています。
これも、
「しっかりと休みが取れて1日の勤務時間の少ない環境で働きたい」
という求職者の誰しもが願う心理を逆手に取った汚い手口と言えるでしょう。
卑劣なやり方をする会社のせいで人手不足がさらに加速する
ここまで紹介したブラック飲食企業の汚い手口は全部著者の実体験です。
自分が不快な思いをしたから怒りにまかせて今回のようなトピックを作成したわけではありません。
卑劣なやり方を繰り返せば、ブラックな部分がより多くの人に拡散され、人手不足問題がさらに加速化することを真剣に危惧しているのです。
現在ではOpenWorkや転職会議など、実際に働いた(働いている)人のリアルな声を覗けるサイトが多くのユーザーに利用されてます。
一昔前では、知人や身近な人にインタビューすることでしか知り得なかった会社の裏側や実態を、簡単に覗けてしまう時代です。
違法まがいな行いをしている会社はそのうち誰も寄り付かなくなり、崩れ去る一方になるでしょう。
飲食の人手不足問題の結論
なぜ飲食業界全体が人手不足に悩まされているかおわかり頂けたでしょうか?
現状の話をしましたが、今後も人手不足が激的に解消される見込みはほぼセロと言っても過言ではありません。
なぜなら、
・人口減少
・ネット社会の拡散
・上がらない給料
上記から逃れることが出来ないからです。
その結果、飲食業で働く社員一人あたりの労力は増える一方になります。
労働環境はさておき、飲食の仕事が好きでたまらない人や、将来的にレストラン経営をしたり、自分でお店を持ちたいと考えている人以外が安易に踏み入れる世界でありません。
「他にやりたい仕事がないからとりあえず飲食店に就職する」
といったことは絶対に避けるべきです。
給料や人間関係の問題は同じ飲食でも職場によって様々ですが、長時間労働&休みが少ないというデメリットはどのお店でも決定事項のようなものです。
現在、目的も何もなく、ダラダラと飲食業界で働いている人。
かつ、
「辞めたい」
「飲食で働いて後悔している」
と思うのであれば、早めに他業種へ転職することを推奨します。
【関連記事】
今すぐにでも飲食店辞めたい人向け
バックレはするな!こうして私は会社にいかずにブラックな職場を退職しました
30代向け
なぜ30歳を過ぎた私でも未経験・ホワイト企業の正社員に転職できたのか?
20代向け
本気で転職したい20代飲食店勤務のあなたへ!忙しくても1ヶ月で内定を貰える方法とは?
ホワイトな飲食店を探している方向け
飲食店はどこもブラックでしょ?しかし、このサイトを見た瞬間…!