

- 飲食に就職すること検討してる人向け まとめ - 2024年7月27日
- ブラック企業の特徴や辞め方・抜け出し方についてのまとめ - 2024年7月25日
- 飲食店を辞めて転職する方法 まとめ - 2024年7月17日


このような悩みを持つ人へ。
アラサー元料理人の俺が、飲食業界で働こうか迷っている人へアドバイスする。
■飲食店で働くのは□□の人以外やめておいたほうが良いということ
目次 クリックで非表示→
飲食業界に転職するのってどうなの?
「料理が好き・接客が好き」という人でなければやめておいたほうが良い
これが飲食の世界で15年以上働いてきた俺が出した結論だ。ここで言う「好き」というのは、「どんなことよりも好き」というのが絶対条件だ。
・ちょっとだけ好き
・嫌いじゃない
というレベルの人は、アルバイトで飲食店で勤務するのは良いが、転職先だったり、新たな就職先に選ぶことは絶対にやめておくべきだ。
大学卒の新卒で飲食業界に就職するのは一番NG。
飲食業界に就職をおすすめしない理由
繰り返しになるが、「接客が好き」、「料理が好き」という人でなければ飲食業界で正社員として働くことは絶対にオススメしない。
理由は大きく分けて下記のような問題があるからだ。
■長時間労働が避けられない
■転職する時の難易度が上がる
■業界全体が今後もブラックのイメージを払拭出来ない
生産性が低く、給与水準も低い
ここで今このページを読んでくれているあなたに質問。
Q.転職サイトもしくは他の求人媒体に書かれてる飲食店の社員の給与を見て、どう思いますか?
→給料いいと思う :①
→いや、安月給だな :②
①と答えた人は危険だ。
ほとんどの飲食店の給与には「固定残業代」が含まれている。みなし残業とも呼ばれているものだ。
例
基本給30万円(内訳 ○能力給20万円 ○職務手当10万円)
大抵の場合、職務手当に固定残業代が含まれているので、見せかけの給料は高くみえても実際は大した額ではないのがわかる。
「みなし残業」そのものは一概に悪いとは言えないが、飲食店の多くは、記載された労働時間をフルに働かせること前提でシフトを組む。
となると、一時間あたりの給与単価がものすごく低くなるということになる。
一体なぜこんなめちゃくちゃな労働環境なのか、それは、
業界の生産性が低い商売なので、従業員を安い賃金で長時間働かせることでしか利益を充分に確保できないからだ。
業界の生産性をもっとわかりやすい言葉で言い換えると、
粗利(利益率)
となります。
厳密に言うと少し違が、要するに、
重労働の割には儲からない
ということ。
体力的にキツイ仕事を少ない人数でこなしてやっと儲けがでる業界に、好きでもないのに身を捧げるのは将来的に大きな損失といえるだろう。儲からない業界では給料の水準も低いのが当然。
長時間労働が避けられない
飲食店で儲けるためにはとにかく大勢のお客さんに来てもらう必要がある。お店の大きさや規模によって一度に収容できる人数に限界があるため、短時間でサクッと商品を売り込むことは不可能だ。
そのため、営業時間を伸ばし、会社(お店・従業員全般)の稼働時間を伸ばさなければ一日の売上を多くすることが出来ないということに。
そうなると、従業員は長時間働かざるを得ない。こればかりは飲食業の収益モデルからして仕方のないことだが、一人あたりの負荷が他の業界に比べて大きくなりすぎている。
自由にシフト希望を出せるアルバイトならともかく、正社員となると、プライベートの時間はほぼなくなり、仕事ばかりの人生を歩むことを覚悟しなければならない。
転職する時の難易度が上がる
一度就職したものの、長時間労働や単純作業の繰り返し、パワハラ体質が蔓延していたりと、飲食業界を辞める人が続出する。飲食業を経験したことで得たスキルは、はたして転職するときにアピールする武器となるのか?
残念ながら、飲食業界で得られるスキルは限定的なものがほとんどで、他業種・職種にアピール出来るものが少なく、苦戦を強いられるだろう。
飲食店で身につくスキル(ポジション別)
大まかに調理を担当する人と、接客を担当するホールスタッフがいますが、彼らは仕事を通してどんなスキルが身につくのか。
- 接客(ホール・サービス)
■客とのコミュニケーション及び接客術全般
■お酒や料理の基礎知識
■従業員との連携・チームプレー
■売上管理
■従業員のマネジメント
- 調理(料理人・板前・パティシエ)
■調理技術全般
■食材知識
■商品開発の発想
飲食業界に就職した場合、最初はほぼ間違いなく現場(店舗)に配属される。
複数店舗展開の会社での「本社勤務」の人は除きます
もちろん、担当するポジションや、与えられた裁量によって得られるスキルの種類・質・量は違ってきますが、どこの飲食店もさほど変わりはない。
ハッキリ言ってどれも他の職種・業種で役に立たない。
新卒の人がなんとなくの理由で一度飲食業界に就職してしまったら、確実に転職の難易度が上がるだろう。
業界全体が今後もブラックのイメージを払拭出来ない
これが全てと言ってもいいくらい。
みなさん、もう知っていることだと思うが、
飲食業界はブラックです。
いくつか飲食業界の悪い部分をあげたが、それらは何も飲食だけには限らず、他業種でもあり得る事例となっている。
しかし、飲食業界ほど世間一般からする「ブラック」な仕事はないと言っても過言ではないだろう。
某居酒屋チェーン店の長時間労働問題、、某牛丼屋さんのキツすぎるオペレーション、某すき焼きチェーン店店長のアルバイトへのパワハラ騒動など。これらはほんの一部であり、実際はもっと過酷で、今の時代に合わないような労働が今現在でも行われ続けている。
ブラックなイメージが強すぎるためか、若い人が飲食業界を志望すること自体が減り、人手不足の負のスパイラルに陥ってるのが現状だ。
これは、ネット社会で常に情報が行き交う現代において、圧倒的なデメリットであり、今後、覆ることはないと俺は考えている。
料理が大好きで始めた人でさえ絶望する毎日

私が説明する必要がないくらい、みなさんもすでに現在の飲食業の厳しさを多少なりとも知っていると思う。実際にその現場を見たことがない人でも、イメージはつくと思いますし、はっきりいってその想像を遥かに超えるくらい理不尽さやキツさが飲食業界には存在します。
「どんなことよりも料理が好き」という理由で飲食業界に足を踏み入れた俺だが、ハッキリ言って絶望と挫折の毎日だった。
スイマセン、ここから少し俺の昔話をさせて下さい。
繰り返す転職
小規模展開のお店だと、経験が浅くても料理長(管理職)になれる。見せかけの給料は上がるが、待っているのはサービス残業と休日出勤。そして早朝に行われる無駄としか言いようのない会議の繰り返し。
それに嫌気がさして、何度も転職を繰り返し、わかったことは、
どの会社もみんな同じことばっかりやってる
ということ。
古い伝統ばっかりを大切にするホテル
そんな街場のレストランの体質が嫌になり、ちょっと環境を変えたいと思って次の就職先に選んだのは日本人なら多くの人が知っている某大手ホテル。
昔からコックさんが被る長い長いコック帽にちょっとだけ憧れていた。ホテルなら密度の濃い一日が過ごせるかと思っていたが、違っていた。
モロ体育会主義で、上司、先輩が絶対。
下っ端はバックヤードで殴られたり投げ飛ばされたり、大声で怒鳴り散らされたりなど、散々な現場だった。何十年も前の話ではなく、5~6年前の話だ。
おまけに早朝に出勤するために泊まり勤務のシフトを入れられたり、深夜に働く夜勤があったりと、続ければ本当に体を壊すほどの労働環境。
つまり…言いたいことは
好きで始めた人間でさえ毎日が嫌になるほどキツいよ飲食は!
まとめ

今回の内容のまとめ。
■「料理が好き」「接客が好き」という人でなければ飲食業界に就職することはオススメ出来ない
■「給与水準の低さ」、「生産性の低さ」、「長時間労働」の観点から、万人に勧めることが出来ない
■「飲食=ブラック」というイメージがすでに浸透しており、今後も覆ることはない
■「何よりも料理が好き!」な人間でさえキツく感じる仕事
「給料が良さそうだから…」、「俺でも出来そうだから」といった「何となく」に近い理由で飲食業界に転職・就職することは絶対にオススメしない。
好きでなかったとしても、「将来自分でお店を開きたい」、「飲食店を経営したい」などの将来のビジョンを持ってないと、長時間労働と、働くことの理不尽さに嫌気が差し、無駄な時間を過ごすハメになる。
「どの業界に行こうかな」と迷っているのであれば、転職関連の本に必ず記載されている「自己分析」に力を入れるようにしよう。独学がムリなら転職サイトなどプロに相談できるサービスを利用するのも良い。
自分に合った仕事がより早く見つけられることを願っています。
【関連記事】
今すぐにでも飲食店辞めたい人向け
バックレはするな!こうして私は会社にいかずにブラックな職場を退職しました
30代向け
なぜ30歳を過ぎた私でも未経験・ホワイト企業の正社員に転職できたのか?
20代向け
本気で転職したい20代飲食店勤務のあなたへ!忙しくても1ヶ月で内定を貰える方法とは?
ホワイトな飲食店を探している方向け
飲食店はどこもブラックでしょ?しかし、このサイトを見た瞬間…!