飲食店を辞める理由で多いもの5選【元飲食社員が暴露】

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クマログ
業界歴15年の元飲食店社員。過酷な労働環境にウンザリし、飲食を去る決意をする。苦戦続きの転職活動の結果、営業職に転職成功。人生が良い方向にガラリと変わったのでその感動をみんなにも伝えたい。努力次第で「飲食店⇒未経験職」転職は可能 。都内在住アラサー男子。

飲食店の仕事は「やりがいがある」「お客様の笑顔が見られる」と言われるが、現実は地獄のようにキツい世界だ。
俺も15年以上この業界にいたからこそ、綺麗事じゃ済まされない現実を知っている。

「辞めたいけど、辞めたら生活できない」
「次の仕事が見つかるか不安」

そう思ってズルズル続ける人は多い。
でも断言する。飲食店を辞める理由は“逃げ”じゃない。生きるための判断だ。

ここでは、飲食店を辞める人によくある5つの理由を、実体験も交えて徹底的に解説する。
同じように悩んでいるあなたが、少しでも前に進めるように。

理由①:長時間労働が常態化している

飲食店の一番の問題は、「時間の概念が壊れている」ことだ。
朝から晩まで働いても、定時という言葉すら存在しない。

俺が料理長をしていた頃、1日の勤務時間は平均15時間。
朝8時に出勤して、帰宅は深夜1時。休憩は30分だけ。
月の労働時間は400時間を超えていた。

ある日、スタッフの一人が泣きながら言った。

「店長、もう体が動かないです…でも休んだら迷惑かけるから…」

その時、俺は悟った。
「この業界、根性の前に人間性が壊れる」と。

長時間労働が当たり前になっている飲食業界では、心も体も蝕まれる。
気づいた時には燃え尽きている。
それが「辞めたい」と思う最大の理由だ。

理由②:給料が労働に見合っていない

飲食店で働いていて、ふと計算したことがある。
月給30万円。悪くないように聞こえる。
でも400時間働いていたから、時給に直すと750円以下。
高校生のバイトより安い現実だ。

「これだけ働いて、この給料?」
「もう何のために頑張ってるのか分からない…」

そう思った瞬間、モチベーションは一気に消える。

俺の知り合いのシェフも言っていた。

「月末に通帳見た時、虚しさで泣いた。
 『俺の人生、何してんだろう』って。」

飲食業界は“夢を餌に安く使われる構造”が根強い。
「好きな仕事だから我慢しろ」なんて時代遅れだ。
生活が成り立たない仕事を続ける意味はない。

理由③:人間関係のストレスが限界を超える

飲食店ほど「人間関係」で辞める人が多い業界はない。

・怒鳴る上司
・気分で態度を変える店長
・新人をいじめる古株
・社員に責任を押しつけるオーナー

俺も何度も地獄を見た。

ある日、ミスをしたアルバイトに上司が叫んだ。

「お前、舐めてんのか!?厨房から出てけ!」

その声を聞いた瞬間、俺の中で何かが切れた。
「もうこんな職場、二度とゴメンだ」と。

飲食店の人間関係は、体育会系の上下関係が強く、精神的に追い詰められやすい。
しかも、閉ざされた空間で逃げ場がない。
これがメンタルを崩壊させる最大の原因になる。

だから俺は伝えたい。
「人間関係で苦しむくらいなら、辞めた方がいい」と。

理由④:将来が見えない不安

飲食店で働いていると、ふとした瞬間に思う。

「このまま年を取ったら、俺はどうなるんだ?」

料理の技術は上がっても、給料は横ばい。
休日も少なく、転職の選択肢も限られる。
30代、40代になっても体力勝負。
「未来が見えない」という不安が常につきまとう。

俺が30歳を過ぎた頃、同級生たちは次々とキャリアを築いていた。
土日休み、ボーナスあり、家族と旅行にも行ける生活。
一方、俺は厨房で汗まみれ。
終電を逃し、タクシー代すら惜しんで歩いて帰っていた。

その時、心の中で呟いた。

「このままじゃ、何も変わらない」

そして俺は、飲食を辞める決意をした。
結果的に、それが人生で一番大きなターニングポイントになった。
「辞める勇気」は、未来を取り戻す第一歩だ。

理由⑤:プライベートが完全に消える

飲食店にいると、「自分の時間」なんて存在しない。

友達との約束?
家族との食事?
恋人とのデート?
全部、シフト次第で消える。

俺がまだ20代の頃、恋人に言われたことがある。

「あなたとは付き合ってる意味がない。
 仕事ばっかりで、全然会えないじゃん。」

その一言が胸に刺さった。
でも当時の俺は何も言い返せなかった。
なぜなら、本当にその通りだったからだ。

飲食店では、「忙しい」がすべての言い訳になる。
でもそれを続けた先には、何も残らない。
気づいた時には、仲間も、恋人も、家族も離れていく。

今なら分かる。
「仕事を優先しすぎると、人生が壊れる」と。

まとめ:飲食店を辞めるのは逃げじゃない。人生を守る選択だ

飲食店を辞めたい理由は人それぞれだが、根本には共通点がある。
それは、「限界を超えてまで頑張る環境に価値はない」ということだ。

俺は飲食を辞めてホワイト企業に転職した。
最初は不安だったが、今では毎日が驚くほど穏やかだ。
怒鳴られない。
定時で帰れる。
感謝される。
それだけで涙が出るほど嬉しかった。

だから言いたい。
「辞める勇気」が人生を救う。

もし今、飲食店で心も体もボロボロなら、立ち止まってほしい。
あなたの人生は、もっと自由で、もっと幸せでいい。

転職を考えているあなたへ

もし次の一歩を踏み出す準備ができたなら、飲食業に理解のある転職エージェントを活用するのがベストだ。
未経験でも歓迎してくれる「ホワイト企業」を紹介してくれるところも多い。

俺も実際にエージェントを使って、初めて「土日休み・残業ほぼなし・年収アップ」を実現できた。
自分一人で探すより、圧倒的に早い。

あなたが今の職場を辞めるのは、「逃げ」ではなく「選択」だ。
人生を守るために、正しい判断をしてほしい。

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