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離職率の高さと業務内容のキツさで有名な飲食業界。
一言で飲食といっても居酒屋・ファミレス・カフェなど業態は様々ですが、共通しているのは、
人がすぐに辞めてく
ということ。
人それぞれ理由があって辞めるのですが、どれも似通ったものです。
数多くの飲食店を渡り歩き、管理職として社員・アルバイトの採用やマネジメントも行っていた著者が実際に見てきた、飲食店を辞める理由で多かったものを紹介いたします。
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飲食店を辞める理由5選
将来に不安を感じ始める

飲食店で正社員として働き始めると、誰しもがこのようなことを一度は思うはずです。
・「来る日も来る日も同じことの繰り返し、こんな毎日で大丈夫なのか?」
・初任給こそはそこそこ高かったものの、10年ほど勤めても全然上がらない給料にイラついてくる
・プライベートは勿論、家族と過ごす時間がなくて悲しい
飲食店の現場業務は基本的に来た客に対して席を案内し、食べたいものを作って提供。食べ終わったらお会計をして、テーブルを拭いて食器を厨房に片付ける。
これ以外にやることなどありません。
特に変化のない日々の業務をこなすことが好きな人にとっては飲食はやりがいのある仕事かもしれませんが、飽き性の人や、新しいアイディアや企画にチャレンジしたいという人にとっては地獄でしょう。
また、次項でも説明しますが、飲食店は大手チェーン展開の会社の役員クラスにでもならない限り、高水準の給料はもらえません。
「給料は安くても、プライベートの時間がたくさんあれば平気!」
という考え方の人も多くいると思いますが、もはや今更説明不要なことですが、飲食の労働時間はエグいことなっております。
こんなかんじで、飲食店では、漠然とした不安がいくつも混じり合いながら働くこととなるのです。
引き抜きに合う
引き抜きに合うと言うと、大げさかもしれません。
要するに、知り合いや、かつての仕事仲間から、

などの勧誘を受ける。
飲食の世界では頻繁に起こりえます。
知っての通り、飲食は深刻な人手不足な業界。
莫大な広告費を出して求人募集しても一向に応募がない。
そうなると、従業員のかつての職場仲間や、仕事を探している友人に声をかけるほうが人員確保が望めるのです。
給料の低さに絶望する

個人店の場合、とんでもなく低い給料での労働を強いられる現場もあります。
月給:手取り15万
交通費なし
社会保険未加入
賞与なし
残業代なし
超ハードな個人和食屋さんだったり、有名ホテルの調理見習いだと、上記のような待遇で働く人も少なくありません。
これは極端な例かもしれませんので、一般的な飲食店はどうなのか、見てみましょう。
【飲食店の社員の一般的な給料の相場 (月給)】
・見習い~平社員:20万~30万
・店長・料理長(管理):25万~40万
・SV・統括マネージャークラス:~50万
これだけ見ると、案外悪くないような気もします。
ですが、これを見た後もなお、同じことが言えますでしょうか?
【一般的な企業】
月給25万円
1日8~10時間労働
土日祝日休み
お盆休み、年末年始休暇あり
年間休日120以上
【飲食店】
月給25万円
1日12~16時間労働
休み月6回
お盆休み、年末年始休暇なし
同じ25万円の給料でも、1年を通して働いている時間は飲食店勤務の人のほうが遥かに多い。
上記の例を比較した場合、年間でなんとトータル労働時間1000時間以上もの差があります。
1000時間以上長く働いてやっとホワイトな他業種の給与テーブルが同じになるという。
給料を時給換算、もしくは日給換算した時が、飲食店勤務の人が絶望を感じる瞬間でもあります。
長時間労働・休日の少なさに体をやられる

働き方改革やアンチブラック企業の動きが活発な昨今ですが、飲食業界はそんなことにビクともしてません(泣)。
1日12~16時間労働
休日は週に1回
※残業代なし
※休日出勤手当なし
毎日定時退社、年間休日120日以上のホワイトな職場で働いている人からすれば信じられないような勤務体制ですが、飲食では珍しくありません。
令和となった現代でも多く存在します。
当然ながら、この劣悪な労働環境により倒れて辞める人、逃げ出す人が続出します。
これまで長いこと飲食で働いてきた人の場合、疲労の蓄積によって限界を迎え、体調不良を発症。敢え無く退職に追い込まれる。
それに対して、他業種から転職してきた、もしくは新卒で飲食店に就職した人の殆ど、労働時間の長さに耐えられず、入社してすぐ(最短で初日3時間で辞めた人もいました)辞めていくのです。
明るく元気な新入社員に一体何が?著者の昔話
私がとあるレストランで料理長をしていた時、調理師学校を卒業し、新卒で入社した青年がいました。
とても明るく、人当たりの良い性格。そしてユーモアもあり、勤務態度も真面目で申し分のないスタッフでした。
しかし、彼が入社して4ヶ月がたったある日、体調不良で休ませてくれと連絡がありました。
数日経てば元気になって返ってくるだろうと思っていましたが、とうとう彼から連絡が来なくなりました。
こちらから電話をしても応答なし。
彼が仕事を休む・休まないとかは正直この際どうでもよくて、彼の身に何かあったのではととても心配になりました。
あまりにも不安だったので、店のことは他の従業員に任せて、私は勤務中のアイドルタイムに一人暮らしをしている彼の家に向かいました。
チャイムを鳴らしても応答しないだろうなと思っていましたが、すぐに彼が出ました。
小さなワンルームの彼の部屋へ上がらせてもらい、なぜ職場へ来なくなったか、なぜ連絡を返さなかったのか、自分なりに優しく彼に問いました。
彼からの回答は下記の内容でした。
・労働時間が長くて毎日がしんどかった
・プライベートの時間がないので交際していた彼女と分かれることとなった
・体力的にも精神的にもキツく、もう退職しようと考えていた
つい数ヶ月前まで学生だった彼にとって、飲食業界の過酷な環境は耐え難いものだったのでしょう。
話している最中に彼は泣きながら、こう言いました。

もう完全に心が折れてるなと感じた私は、彼の意思を尊重することとしました。
労働環境を整備出来なった私の責任でもあると感じ、店に戻る帰路の途中、私も悔し涙を流したのを覚えています。
会社・上司とうまが合わず、居場所がなくなる

過去15年ほど飲食店で働いてきましたが、飲食店の従業員が辞める理由断トツのトップが会社(上司・オーナー)と考えが合わないという理由です。
嫌な上司や考え方が合わない社長が経営してる会社で働きたくないのは誰もが同じ。飲食とか関係なくどの業界でも言えるでしょう。
しかし、飲食店の宿命は上述した通り、狭い空間で長時間、しかも休みもロクに取れない環境下での労働。
1日の、いや、生活のほとんどをその嫌な人と共に過ごすこととなるのです。
長時間労働する環境において、少しでも嫌な上司、考えな合わないオーナーがいた場合、辞めたくなるのは当然のことではあります。
ある意味、今後もずっと飲食一本でメシを食っていくと覚悟の人の場合、ちょっとでも社長やマネージャーなどと相性が悪いと感じたら、さっさと違う店に移るのが正解なのかもしれませんね。
著者が一番言いたいこと
飲食業界は好きな人以外が社員として働いちゃだめよ、マジで…
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