長時間労働を脱出!勤務時間の短い飲食店の探し方

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クマログ
飲食店・ホテルで料理人として15年ほど勤務した後、IT企業のマーケティング職へ転職。仕事の大半をブラック企業で過ごしたため、内部事情にはめっぽう詳しい。【飲食店の裏事情】【仕事・転職】【ブラック企業体験談】 が主なテーマのブログを執筆。都内在住アラサー男子。
このページの内容
長時間労働の代表格である飲食業。しかし、労働時間の少ない飲食店も多くはないが存在する。探し方をみていこう
飲食店勤務正社員
今の飲食店は労働時間が長すぎてキツイです。
以前働いていた飲食店も休み少なくて大変でした。
飲食の仕事自体は好きだから勤務時間の短い職場で働きたいです。
そんな店あるのでしょうか?

このページを見ているということはあなたも同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?

結論を言うと

☑飲食の仕事
☑正社員
☑1日の労働時間は8時間ほど
☑長期休暇あり
☑年間休日120日

上記のような労働時間も短く、はたらく環境が整備された職場は実際に存在します。

六本木にある〇〇って店だよ!

というような限定的なものというよりも、拘束時間が少なくて済む体制になっているお店を見極められるかがポイントとなります。


数多くの飲食店を渡り歩いた著者が解説します。

なぜ飲食業界は労働時間が長いのか

飲食店が激務と言われる原因は何か?そう聞かれると真っ先に思い浮かぶのが「長時間労働」ではないでしょうか。外食産業という生産性の低いビジネスモデルが背景にあるので、営業時間を可能な限り伸ばして顧客を獲得する以外に売上を獲得する方法がないからでしょう。

安価な商品を売りまくらなければ儲からない

長時間営業する

従業員の労働時間も長くなる

上記は著者の飲食店時代と転職後の職場の労働時間の違いを比較したものです。見て分かる通り、1日の労働時間が長く、休日の日数も少ない。おまけに長期休暇も取れず、多くの人が休日を満喫しているGWや年末年始も働きます。


飲食で長時間労働が避けられない現場とは?

勤務時間の短い飲食の仕事があるだと…?
早く教えて欲しい!

早まる気持ちはわかりますが、勤務時間が短い飲食店を探すためにまずは、長時間労働せざるを得ない現場を知ることのほうが先です。回りくどい説明にはなりますが理解していただき、この先を読み進めて下さい。

長時間労働確定の現場3選

■一般的な11時オープン~~0時閉店のカジュアルレストラン

■朝食からディナー営業(もちろんランチも)してるカフェやホテルブッフェレストラン

■24時間営業の飲食店

一般的な11時オープン~0時閉店のカジュアルレストラン

店もおしゃれ。そしてリーズナブルで美味しい

店内の内装がとても綺麗で、料理もランチ1000円~2000円前後でお腹いっぱい食べれるカジュアルレストラン。客からすれば嬉しいことばっかりですが、働いている側は日々激務に追われます。


ランチ営業を行うほとんどのお店のオープン時間は基本11時です。オープンが11時のお店だと、仕込みやスタンバイをする従業員は遅くても9時に出勤しなければ営業に間に合いません。そこからアイドルタイム、長ければ閉店までひたすら働き続けます。



このようなスタイルのお店だと、社員は、

9時出勤 0時退勤 【拘束時間15時間(休憩除く)】

冷静に考えてエグい拘束時間だと思います。

朝食からディナー営業(もちろんランチも)してるカフェやホテルブッフェレストラン

早朝から夜の21時前後まで営業しているお店は長時間労働が絶対に避けられません。カフェやホテルの朝食バイキング等が該当します。

例えば、朝の6時にオープンするカフェの場合、遅くても1時間前(朝5時)には店に入り、開店準備をしないと間に合いません。その後、夜の閉店まで通しで働く場合、労働時間は軽く14時間は超えます。

労働環境が整っており、社員同士で早番・遅番の交代制でシフトを回せている現場だと一人あたりの労働負荷は少ないと思います。しかし、昨今の飲食の人手不足事情を考えると、カフェやホテル朝食は激務な現場が多いと言えるでしょう。

24時間営業の飲食店

24時間営業のお店に関しては詳しい説明不要かと思います。

勤務時間の短い飲食店で働きたい!

こう考えている人は絶対に24時間営業のチェーン飲食店への就職は避けましょう。

営業時間の長さ=従業員の労働時間の長さ

これまで長時間労働の特徴の店をいくつかあげてみて、そこからわかることは、

営業時間=従業員の拘束時間

ということです。営業時間が長ければ当然、従業員の労働時間も長くなります。冷静に考えれば誰でもわかることですが、意外と気が付かないことです。

勤務時間の短い飲食店とは?

ここからようやく本題です。

「営業時間=拘束時間」

という事実を逆手にとれば、勤務時間が短く済む飲食店が見えてきます。


営業時間が短い、もしくは(営業時間が)限定されてるお店こそ勤務時間が少ない職場となります。

営業時間の短い業態の例

では実際に営業時間の短い飲食店および飲食業にはどんなものがあるのか?
いくつか例に挙げてみました。

・ランチ・ディナーのどちらか片方だけ営業してる高級料理屋(単価の高いレストラン)

・大学の食堂や、民間企業の社員食堂

・オフィス街にある土日祝日休みの飲食店

上記いずれも筆者は正社員として勤務したことがあります。その時の体験談と一緒に見ていきましょう。

ランチ・ディナーのどちらか片方だけ営業してる高級料理屋(単価の高いレストラン)

勤務時間が短い「飲食店」にこだわるのであれば、単価が高くて、ランチかディナーのどちらかのみ営業してるお店が候補にあがります。

【注意】

◆高級店でも昼・夜の両方営業しているお店の場合は他所の飲食と同じで労働時間はものすごく長いです。




飲食店のほとんどが薄利多売(安いものをたくさん売る)な商売のため、長時間稼働しなければ儲けは出ません。しかし、単価が高ければランチかディナーのどちらか一方の営業のみ利益の出るお店作りが可能なのです。

【注意】

◆高級店は高い技術や豊富な実務経験・知識が求められるため、そもそも就職することが難しい


体験談

筆者・クマログ

勤務開始:30前半
業態:ディナー営業のみ 高級フレンチ
場所:東京・銀座
勤務時刻:12時~22時前後

夜のコース料理のみのお店だったため、一般的な街場の飲食店よりは労働時間は短かったです。料理長やその他先輩たちは厳しい人ばかりで空気感は悪かったです。良く言えば緊張感のあるお店。覚えの悪い見習い新人くんは嫌がらせされて退職に追い込まれたり生半可な心意気ではやっていけない現場でした。
※コロナで閉店しました

大学の食堂や、民間企業の社員食堂

いわゆる「飲食店」とガラッと変わってしまいますが、大学の食堂や、社員食堂は営業時間が限られているので、街場のレストランやカフェに比べて拘束時間は短いです。

【注意】

◆業務委託なので配属や派遣先が度々変更になる可能性が高い傾向にある
◆飲食店ではないので「接客を学びたい!」、「こだわった料理を作りたい」という人には退屈に感じる
◆レストランや一般的な飲食店に比べて勤務時間はかなり短いが、その分給与は低め

関連する内容ですが、知り合いに病院内にある調理場で社員として働いている人がいます。業務委託でやってることは社食と似ていますが、朝・昼・夕の3食あるため、人手不足の現場だとば早朝から深夜まで働かないとダメで大変だと語っていました。


体験談

筆者・クマログ

勤務開始:30前半
業態:社員食堂 
場所:東京もしくは横浜エリア
勤務時刻:7時~17時前後

業務委託の社員食堂は基本的に昼食(ランチ)しかないので労働時間はかなり短い方です。また、土日休みの現場もほとんどでプライベートの時間も充実します。しかし、飲食店というよりは調理作業の仕事なので、バリバリの飲食経験者からすると業務内容はおもしろく感じないかもしれません。

オフィス街にある土日祝日休みの飲食店

飲食店=定休日がない

このようなイメージが先行してますが、実際には一般的なサラリーマンと同じく、土日祝日に営業休みの飲食店は存在します。ズバリ、大都市オフィス街の中心にある飲食店です。

【オフィス街エリア一例】

東京:丸の内、大手町、霞が関、有楽町、虎ノ門
大阪:梅田、中之島、本町、堂島、淀屋橋、新大阪
愛知:名古屋、栄、伏見

これらのエリアは、平日こそ昼夜通してものすごい数の人で賑わいますが、打って変わって土日は閑散としてます。誰も来ない土日に営業するくらいなら、忙しい平日の営業のみに全力を尽くすお店が多いのがオフィス街飲食店の特徴の一つです。仕事と休日のメリハリのついた飲食店で働きたいと考えている人は、オフィス街エリアの土日休業のお店を探すのもおすすめ。

【注意】

もちろん、オフィス街にある飲食店のすべてが土日休みなわけではありません。割合でいうとむしろ、土日完全休業のお店のほうが少ないです。土日はパーティーに特化した営業スタイルにチェンジするお店であったり、客の入りが少なかろうが構わず営業している無休のお店も多数存在しますので、結局は自分で転職先を丁寧にリサーチする必要があります。


体験談

筆者・クマログ

勤務開始:20代後半
業態:ランチ・ディナー イタリアン
場所:東京・丸の内
勤務時刻:8時~22時前後

オフィス街ど真ん中にあるテナント型のイタリアンレストラン。土日祝日が固定で休みなので休日の多さは良かったですし、何より、決まった曜日に休めると心も安定します。しかし、一般的な飲食店と同じで1日の労働時間は長めなのと、土日に同じ系列の姉妹店にヘルプに行かされるのが難点でした。

勤務時間の短い飲食店のメリット・デメリット

今回は「勤務時間の短い飲食店はどんなとこか」をテーマに進めてきました。筆者は色々な飲食店を数十店ほど渡り歩きました。過労死するレベルに過酷なお店や、食堂のように早く帰れる現場など様々。繰り返しになりますが、実際に多くの飲食店で正社員として勤務した私だからこそ言えるのは、

勤務時間の短い飲食店は少ないけど、探せばある!


ということです。

勤務時間の短いお店で働く最大のメリットは、体を休められるので健康になり、プライベートが充実することです。私生活がうまくいけば、人生の幸福度も高まると断言できます。

飲食が好きすぎて激務な職場のほうが幸せ

このような方はこれまで通り、働きがいのある飲食店で勤務し、のし上がっていくべきですが、

◆プライベートの時間がほしい
◆家族との時間を大切にしたい
◆飲食は好きだけど体力的にキツくなってきた

上記に該当する人は飲食店でかつ勤務時間が短くて済むお店に転職することを強くおすすめします。

転職エージェントを上手に使おう

飲食店で働きながら一人で転職活動するのは体力的にも時間的にも厳しいでしょう。そのキツイ転職活動をサポートしてくれるのが転職エージェントです。飲食への転職を考えている場合は、飲食に詳しい専門家が多くいる下記のような飲食特化のエージェントを利用するべきです。限られた数しかない長時間労働をさけれる飲食店を紹介してもらいましょう。


フーズラボ

Foods Labo(フーズラボ)は年間3000人の相談実績があり、飲食店特化転職エージェントのなかでも圧倒的な成長率で、シェアを伸ばしてます。

Foods Labo

キャリアメニュー

地方から首都圏の飲食店に就職したい人に特化したエージェント不動産案内や居住相談などもあるのが特徴です。

キャリアメニュー

itk

創業20年近くの老舗エージェント。飲食特化の人材紹介会社では最も業歴が長く、圧倒的な業界シェアと知名度。取扱求人件数と採用者数共にトップクラスの実績を誇ります。
最大の強みは非公開求人の多さ。求める条件に応じて個人に合ったお店を紹介してくれます。

飲食求人なら【アイティーケー!】

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