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観光客として利用すれば華やかな世界に感じるが、実際に働くとかなりの激務と知って絶望するのがホテル業界。
ホテルの規模によって異なりますが、様々な部署が存在し、中でも特に異様な空気感を放つのがレストラン、宴会調理などの料飲部。
・ホテル内レストランで接客を担当するサービススタッフ
・シェフにしごかれながら毎日仕込みに追われる調理スタッフ
・婚礼や宴会で料理提供とバッシングが主な仕事の配膳スタッフ
業務内容自体は特別難しいわけではありません。しかし、とにかく体力と精神力が試される激務であることは間違いありません。離職率の高さと人手不足の現状がそれを証明しています。
「ホテル辞めたい…」
心のなかでそう感じてる現役ホテルスタッフ、そして、
「ホテルのレストランで働いてみたい!」
という就職活動をしている人も是非この先も読み進めて下さい。
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ホテルの料飲部(サービス・調理スタッフ)を辞めたくなる理由
私も以前、ホテルで働いていた経験があるので、辞めたくなる人の気持ちがものすごくわかります。
・想像以上に激務で毎日がしんどい
・シェフが怖すぎる
・マネージャーが基本的にうざい
・給料が低すぎる
・泊まり勤務や夜勤がつらい
ホテルの料飲部を辞めたいと考える人の多くが上記の理由に該当するのでは?
一つ一つ紐解いていきます。
想像以上に激務で毎日がしんどい
「ゲスト(客)の幸せの思い出の1ページのお手伝い」
「最高の旅のおもてなし」
このようなおもてなしの心で、利用客に非日常を提供するのがホテル従業員の仕事。「利用者に一生の思い出を作って楽しんでもらいたい」というのはどのホテルも同じ想い。
しかし、実際働く側になるとわかりますが、どの部署も激務です。
その中でもレストランのサービススタッフや、宴会調理やブッフェレストランの調理スタッフは群を抜いてキツい。もろ体力仕事です。
・1日1000人を軽く超える使用者のレストラン内での配膳業務
・大量調理ばかりのキッチン業務
・広いフロアを限られた人数で動き回りながら接客するサービススタッフ
旅行客としてホテルレストランで食事をすることは、普段味わえない特別な瞬間そのものであり、幸せな時間でしかありません。
その時は誰しも従業員の苦労など考えることすらないと思いますが、実際に働いてみて初めて体感するのが料飲部の過酷さです。
シェフが怖すぎる
ホテルのシェフ・料理長はどこもかしこも怖い人ばかり。ただでさえ怖いのにあの背の高い帽子(コック帽)と黒いズボンがより威圧感と怖さをブーストしてます。
サービススタッフと調理スタッフによっては感じ方が違いますが、新米料理人にとってシェフが近くにいるだけで萎縮して仕事がしにくいことでしょう。
ちょっとでも何かやらかしたら怒号と共に鉄拳や膝蹴りが飛んできますから。
マネージャーが基本的にうざい
接客のプロという自己意識はあるが、サービスの質はお世辞にも高いとは言えなのがレストランの料飲部マネージャー。飲食店に例えると店長に位置します。
新人社員に対して教育や研修・指導を熱心に行うのは良いことですが、言ってることと、やってることがあまりにも違いすぎて新入社員は、
「?!」
という反応ばかり。
・「笑顔と丁寧な言葉使いで接客しろ」と言いつつインバウンドの客(外国人)に対してあからさまにイヤな態度とタメ口で対応
・些細なことですぐにキレる
・「落ち着いて仕事をしろ」と指導する割には、予想外なことが起こると自分が一番テンパるし、パニックを起こし、周囲のスタッフに当たり散らす
あなたが働くホテルレストランのマネージャーは上記のような特徴を持ってないでしょうか?
大きなホテルになるほど管理職クラスの従業員は他所から引っ張られてきた人間がほとんどです。スタッフの知り合いなど、派閥で構成される傾向にあります。総支配人やシェフのかつての知り合いという理由だけで実力関係なく今のポジションに就いてる人が多いのです。
もちろん中には料飲のマネージャーでも仕事の質と意識の両方が素晴らしい人もいますが、接客技術を上げるための模範になるほどとは言えません。今後も接客業を続けたいという人、なおかつスキルアップを理由にホテルの料飲で働いているという人にとっては期待外れかもしれませんね。
給料が低すぎる
ホテル業界は新卒社員の給料がかなり低いです。専門学校を出たばかりの1年目の社員は手取りで15万ほどが当たり前。
後述しますが、夜勤や泊まり番をすれば多少の手当が付く分、手取りの給料は多くなりますが、それでも他業界に比べても低すぎる傾向です。また、ホテルマンは末端の社員のままでは年間数千円の昇給のみで10年目のベテランでも給料が20万円代前半の人もザラにいます。
繰り返しになりますが、大きな有名なホテルほど役職に付くのは難しいため、汗水たらして頑張ってもなかなか給料が上がらないというのが悲しい現実です。
このような背景もあるため、情報の拡散が激しい現代ではホテルの従業員不足が深刻なのです。
・激務なのに初任給は低い
・昇給の額も中学生が毎月お母さんから貰えるお小遣い程度
・実力でのし上がるチャンスが少ない
こんな業界誰も志望しなくなりますよ。
泊まり勤務や夜勤がつらい
宿泊業で避けて通れないのが夜勤や泊まり番。
これによって体調を崩したり精神を病んで退職していったホテルマンを何人も見てきましたし、私自身も自立神経失調になり、1ヶ月ほど休暇を取らざるを得ない状況になった経験もあります。
生活が不規則になるので、夜勤を続けると常に倦怠感に襲われ、休日や早上がりの日でも何もする気にならないほど体がダルく感じるのです。
来店した客に鍵を渡したりチェックイン・アウトを行うフロントスタッフは深夜から明け方に稼働するのは想像しやすいと思いますが、料飲部の人間も夜勤が避けられません。
・朝食ブッフェの準備
・修学旅行など団体宿泊客の朝食の配膳、準備
・1000名前後の宴会メニューの仕込み・立ち上げ
朝食ブッフェレストランのスタッフは、遅くても朝の5時にはシフトインしなければ準備とに間に合わないので、早起きしなければいけません。
また、学生の修学旅行客や、大企業の合同祝賀会などでホテルを利用する客に提供する食事の準備もかなり激務です。
一度に全員揃って食事をすることがほとんどなので、1人分も欠かさず全員分を同時に用意しなければいけないこと。1000名近くの団体予約が朝早くに入ってる時は本当に地獄です。
人でが足りてなく、ヘルプも要請できないホテルの場合、調理スタッフは24時間ぶっ通しで働く人もいます。
寝る時間は確保したとしても、朝の3時や4時にシフトインしてひたすら宴会や朝食の準備です。
もちろん、電車が動いてない時間帯なので前日に従業員仮眠室で泊まります。この仮眠室の環境がまた劣悪でうんざり。掃除はロクにされてないわ、飲みかけのジュースが倒れてシーツや枕に染み付き、カビが大量発生してる有り様。
最初の頃は、泊りがけの仕事はとても新鮮に感じるので少しワクワク感を持って働けますが、2~3回で飽きます。
飽きると言うより苦痛に感じてきます。
通勤時間が実質0分で起きたらすぐ職場というメリットはあるかもしれませんが、そんなことより家のベッドで寝たい気分です。
職場の人間関係が悪い
これはレストラン内のキッチン担当とホール担当の仲が悪いということではなく、同じ部署同士での人間関係が悪いということです。
ホテルに限らず医療現場で働く看護師さんなどの2交代、3交代の職場は、一度に同じ部署内の人間が揃ってチームで働くという意識がないため、結束力などなく、親密になる機会が非常に少ないのが特徴です。
・部署内の従業員が全員揃うことがないので、顔すら見たことない人がシフト表に何人かいる
・出勤・退勤時間がみんなばらばらなので、就業後に「みんなで飲みに行こうか!」など交流を深める機会がない
・自分のすぐ後を引き継ぐ人に仕事を押し付ける従業員が多い
・引き継ぐ前の人の不手際ばかりが気になる
例えば、明け番の人間が
「今日の泊まり番は〇〇さんか。全部仕事残して帰ろw」
など、自分の直後にシフトINする人に仕事を丸投げすれば、当然腹が立つでしょう。それが連鎖して同じ部署内の人間関係に大きな溝が出来るのです。
「やられたらやり返す」
人間誰でも同じことをしたがる心理が働き、次を引き継ぐ人間のことなどどうでも良くなり、自分は眠いからさっさと帰ろうとするのです。
「あいつの後は引き継ぎたくない」
「同じことやられたから仕返ししてやる」
お互いカバーし合う環境を作ることができれば、双方にメリットがあるはずですが、一緒に働いているという仲間意識どころか、いつのまにか敵対視してしまうのが、ホテルなど2交代、3交代勤務の職場の特徴です。
長く働くと自分のことしか考えない他人の醜さと、徐々に自分もその人と同等かそれ以上の自己中人間に変化してくことの違和感に、心を病みがちです。
結論 「ホテル=華やか」は幻想
繰り返しになりますがホテルマンは激務です。そのなかでもTOPに君臨するのはレストランや宴会調理を担当する料飲部。地頭の良さや特別なスキルよりも体力が求められます。
精神的にも体力的にも、他の人よりも自信のない方は、ホテルマンの仕事は選ばないほうが良いと思います。苦しい思いをした分、給料が良かったり将来が安泰であれば、激務と知った上でしがみつくのもありかもしれませんが、お世辞にも生産性の良い職業とは言えません。
最近のネット社会では
「ホテルの仕事はキツい」
という情報は就活生を始めとした多くの人に広まりつつあります。ネット上の意見だけを参考に物事を判断するのは危険ですが、それでも一つの判断基準とせざるを得ません。何社か経験した私がこの際暴露しますが、「ホテル=激務」というのは紛れもない事実そのものです。ホテルのマネジメント側(経営陣)は、
「お客様の胸がたかなる感動のために頑張ろう!」
「ゲスト様の一生に残る最高の思い出作りの立役者になろう!」
など厳しい労働環境をかき消すのに都合の良いキャッチコピーを使って従業員を奮い立たせます。
たとえ働く人が苦しく感じても、
「泊まりに来てくれる客のためにも頑張らなきゃ…」
「ゲストの一度きりの瞬間はせめて幸せな気分になって帰ってもらいたい…」
この意識を戦略的に従業員に植え付ければ、
・体力と精神力が必要な激務であること
・夜勤や泊まり番をした結果、生活が不規則になり健康を損なう事実
・他業種・他職種に比べて圧倒的に低い給与水準
上記のことをかき消し、文句を垂れずに働かせることが出来るのです。
これ、自分達が過酷なことを強いられてるという事実を逸らすために、従業員を洗脳してるブラック企業の手口にそっくりです。
辞めたいと思ったら即行動
やや極端な内容になってしまいましたが、私が数年間働いてみて感じたことを包み隠さず綴ってみました。
現在ホテル勤務で、自分がやってる仕事にやりがいを感じており、苦しいと思うことが何一つとしてないならこのまま続けることをオススメします。ですが、
・激務過ぎて心が折れてる
・夜勤が体に合わない
・体育会系のノリが嫌
・給与面に不満がある
上記に該当する人でしたら早めにホテルを抜け出し他業種へ転職することをオススメします。
→他業種への転職を検討している人(20代・第二新卒向け)へ
ホテルの料飲部は街場の飲食店に比べたら労働時間の管理が正確に行われてたり、手当が充実している面もありますが、基本給の低さと生活リズムを狂わす夜勤や泊まり勤務からは避けられません。
とくに夜勤は体力とかタフさといった能力ではなく、人によって相性があるので、合わない人が無理に続けると確実に体をおかしくします。
たとえ今現在夜勤のシフトを組む必要のない部署に所属していたとしても、数カ月後には「移動」を命じられ、過酷なポジションに送り込まれることもありえます。
現在ホテル業全体は人手不足に悩まされており、自分が辞めるか、先に他の人に辞められるかの状況です。我慢してしがみつくように続けても将来的にあまり恩恵はないと言えます。
どうか体だけは壊さないで下さい。これからのアクションを応援しています。
リクルートエージェント
オススメ度:★★★★★
特徴:業界大手の転職エージェント
<著者が実際に使用した感想>
とにかく案件が多い。エージェントが2人専属で担当。相談に対しての反応が早く、スムーズに転職活動を行える。
オススメ度:★★★★☆
特徴:大手であり20代など若者向け
<著者が実際に使用した感想>
取扱案件こそリクルート・dodaほど多くはないが、他では扱ってない求人案件を紹介してくれる。20代向けなので第二新卒の人にもおすすめ。