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このように大学生やフリーターがアルバイト先の飲食店から正社員に誘われるケースは多い。かくいう俺も、バイトから社員の勧誘を受けて飲食業界に足を踏み入れた人間の一人だ。そんな俺だからこそ言いたい。
飲食店のバイトから正社員に昇格するというオファーは断るべきだ。
中卒・高卒のプー太郎や調理学生ならまだしも、普通の大学生だったら尚更、就職活動をきちんと行い、新卒として一般企業に就いた方が良い。理由をみていこう。
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「バイト⇒正社員」は珍しいことではない
まず現実の話として、アルバイトからの正社員への勧誘は、飲食やアパレルなどの小売店では珍しいものではない。
人手不足の現場ではアルバイトに片っ端から「社員にならない?」と誘いまくるなんてこともありえる。

このように
「うちでこれからも働いて欲しい」
「お前と働きたい」
など言われたら認められた気がして、テンション上がる気持ちはわかる。しかし、適当な返事で話を軽く進めるのではなく、真剣に考えて答えを出すべきだ。
アルバイトが「正社員にならないか?」と勧誘を受けたらどうするべきか?
冒頭でも言ったが、飲食店で
アルバイト → 正社員
という雇用形態の変更のオファーを受けたとしても、安易に応じるのはやめておいたほうが良い。
飲食店でバイトから正社員になることをオススメできない5つの理由
飲食店を筆頭にする小売店で、アルバイトから正社員のオファーを受けても、断った方が良い理由は下記の通りだ。
①業務内容がバイト時代とほぼ変わらず
②「店長=華やか」は幻想
③初任給の額面に惑わされてしまう
④バイトは自由なシフトで勤務出来たが、社員は使われ放題
⑤徐々に経営者に洗脳される
業務内容がバイト時代とほぼ変わらず
小売店での業務はベテランのアルバイトと社員ではあまり大差ない。社員になったら裁量が少し与えられる程度だろう。
そう聞くとこのように思われるかもしれない。

たしかに、アルバイトから正社員になった場合、新しく仕事を覚えたり、スパルタ研修を回避することが出来るかもしれない。だが、裏を返せばバイト時代に毛が生えた程度のサイクルがこれからずっと続くということにもなる。
そうなるといずれ「飽き」がきたり、向上心のある人だと「このままで良いのかな…」なんて不安な気持ちになり、日々の仕事のモチベーション維持が困難になる。
いやいや、俺は大丈夫…なんて思っていても、いざ別業種に就職した人と飲みにいったり意見交換すると、自分が下した判断(バイトから社員になったこと)は本当に正しかったのか…などと後悔することになる。
「店長=華やか」は幻想

ベテランのアルバイトが正社員登用された場合、高確率で店長クラスに就任することになるだろう。良くも悪くも店舗責任者に早くなれるのが小売店の特徴だ。
飲食店でバイトしたことのある人なら、若い学生に囲まれてる店長や、パートのママさんの日頃の愚痴を聞きながら談笑している光景を必ず見たことがあるだろう。
例えばこのようなシーン…


男性諸君であれば、「店長モテまくりでいいな、羨ましいな」なんて思ってしまうかもしれない。しかし、そのチヤホヤされた日常には飲食店独特の過酷な労働環境と隣合わせであることを忘れないでほしい。
✓GWやお盆休みなどの連休が取れない
✓常に立ち歩く重労働
令和となり働き方改革等で休日日数の確保や労働時間を削減する対策が各企業の努力で行われているとはいえ、飲食業界は未だに劣悪な環境が多いのが悲しい現実だ。
初任給の額面に惑わされちゃう
前項でも触れたが飲食店などの小売店は早々と店長等の責任者クラスに就ける。なので、新卒で一般企業に就職した同年代の人と比べて最初の月給が高いということがありえる。だが、残念だがそれはあくまで最初だけの話だ。
個人店やワンマン社長経営の小規模な会社に入社したら、月々の給料以外の福利厚生がんかったり、最悪の場合交通費が自腹だったりもする。
●ボーナス無し
●有給休暇が使いたいときに使えない
●交通費が自腹
●固定残業のせいで実質残業手当がゼロ
そう考えたら、最初こそ給料は安くても、毎週安定して休みが取れ、残業も少ない。手当や福利厚生がしっかりした会社でスキルを磨き、年々収入アップできる飲食以外の一般企業を選択すべきだ。
バイトは自由なシフトで勤務出来たが、社員は使われ放題
バイトから正社員になって大きく変わることの一つは、労働時間が長くなること。今までシフト希望で自由に勤務していたのが、月間の労働時間で縛られることになる。
✓休憩は取れない
✓休日も月に4回取れればマシな方
✓それにもかかわらず残業代や手当は一切なし
さらに、飲食店など人手不足に悩む現場だとこんなことが当たり前。
- バイトが欠勤する→社員が穴埋め
- 急な大人数の予約が入ったりする→社員が出向く
- クレームや他の問題が発生した時→社員が後処理
会社も利益のためなら、時給が発生するアルバイトよりも、固定給の社員を使う。使い尽くす。
今までは希望した日時でしか働かなかった現場に、月間の労働時間と店の都合で働かざるを得ない状況で縛られた途端、しんどくなるのは想像しやすいだろう。
徐々に経営者に洗脳される

飲食店あるある。
「社員にならないか?」という甘い言葉で「YES!」の返事をすると、もう格好の餌食。
経営者から言わせると

アルバイトから社員へ勧誘が成功した場合、経営者からしたらこれほど美味しい話はない。
○考えが浅はか
○頼まれたら断れない正確
○真面目
○求人募集に資金をかけずに済む
これほど自分(経営者)の思うままに扱える労働力は他にない。
知っての通り、昨今の飲食業界は深刻な人手不足で、高い金払って求人募集をかけてもまともな人間からの応募はほとんどない。面接に来たとしても入社3日目でやめる人など、頼りがいのない人ばかり。
しかし、今までコツコツ頑張ってくれた若いアルバイトを固定給で雇うことができれば、名前も顔も知らない人間を雇うデメリットは回避できる。それに、ヘタに同じ業界の経験がある人を新規で雇う場合、仕事の進め方や考えが合わない人である可能性も高く、なかなか自分色に染めるのは難しい話。
それゆえ、顔も力量も知り尽くしたベテランのアルバイトの方が扱いに苦労することはないのだ。言葉を選ばずに言わせてもらうと、
洗脳しやすいのだ。
深く考えずに就職先を選ぶのはNG

うーん、その通りかもな。だが、あえて極端なケースで俺が思うことを書いたのには理由がある。それは、
深く考えずに就職先を選んだら後悔することになる可能性が高い
ということを一番に伝えたかったからだ。
明確な目標や夢がある場合は正社員オファーも選択肢か
誤解のないように補足しておく。下記のような目標や強い想いがある人は正社員のオファーを受けるのも選択肢の一つかもしれない。
◆本気で料理やサービス業のプロになりたい
◆将来独立開業したい
◆世の中の飲食店を明るくしたい
職場によっては「バイト→正社員」の道を選んだとしても待遇面や業務内容含め充実したワークライフを満喫している人もいる。。人によって仕事に何を求めるかは違い、当然自分に合う・合わないは違ってくる。職場によってもブラックなとこもあればホワイトな現場もあるだろう。
それらを全部トータルして考えた上で、「社員になります」という返事をしたなら俺からはもう何も言うことはない。その場合、結果的に「やめときゃ良かった…」「失敗したな…」となっても、「後悔」というよりもある意味「いい勉強になった」と前向きに考えることも出来るからな。
正社員オファーを受ける一番ダメなパターン
一番ダメなパターンは
◆「誘われたから」
◆「楽できそうだから」
◆「就活めんどくさいから」
甘い言葉にだまされて、その場の勢いで社員になり、気がつけばただ利用されてたなんてことになると、一生後悔するだろう
アドバイスをひとつだけするなら…

就職先を決めるアドバイスとしてありきたりなのは
- 会社のことをよく調べる
- 自分の将来の目標を決める
- 自己分析をする
- 親や兄弟などの信頼できる人に相談する
上記はどの職場選びにもいえることだから、今回の、アルバイト先から社員のオファーが来た場合に関してだと、ちょっと的外れな気がする。
しかも、業界・企業研究なんて個人でやるとなると、調べられる範囲が限られ、情報を丸裸にできるわけではないので正確な判断は出来ない。
なので、これだけは意識してほしいことがある。
オファーを受けた会社の社長・幹部・店長・その他社員の人は幸せそうにしてるか
正社員の勧誘を受けることにした場合、今現在の上司(バイト先の店長など)があなたの5年後、10年後の姿だ。
自分が思い描く人物像であれば、「YES」の返事をする判断材料としていい。
「バイト先の店長としてならいいけど、自分がこうなるのはちょっと…」と少しでも後ろ向きな気持ちになるのなら、返事は保留にしておいたほうが良い。
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