【3分でわかる】飲食店の社員の将来性【希望と絶望】

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クマログ
飲食店・ホテルで料理人として15年ほど勤務した後、IT企業のマーケティング職へ転職。仕事の大半をブラック企業で過ごしたため、内部事情にはめっぽう詳しい。【飲食店の裏事情】【仕事・転職】【ブラック企業体験談】 が主なテーマのブログを執筆。都内在住アラサー男子。

【このページの内容】

飲食店および飲食業界で働く社員の将来性について、明るい部分と暗い部分の両方を元飲食店勤務の著者が解説してます。

飲食店社員
飲食店で働き始めて5年が経ちます。
はたしてこのまま働き続けて将来性があるのか不安になってきます。

1日の拘束時間が長く、休みは少ない。

負荷のかかる仕事内容の割には、5年前とほとんど給料が変わってない。気がつけば同時期に他業種に就職した人ほとんどに年収を抜かれてしまってる…。

飲食店で働いている人なら誰でも一度は「このまま今の仕事を続けるべきかどうか」と悩むことがあると思います。私は料理人として飲食の現場に15年以上在籍しましたが、2000回くらい自問自答してきましたから。

若くて独り身であれば自分のやりたいことにひたすら打ち込めますが、結婚したり子供ができたらそうはいきません。自分以外のことを意識し始めたら、必然的に将来性について悩むものです。

今回は飲食店で社員として勤務していて、将来について考え始めた人や未経験だが飲食業界への転職を考えている人向けに、

「飲食店社員の将来性」

についての明るい話と暗い話があります。今後の人生プランの判断材料にして頂ければ幸いです。

飲食業界の将来性を考える前の大前提!

これから紹介しますが、飲食業界には将来性が期待できる部分ダメな部分の両方をあわせ持ちます。

ですが、そもそもの話

■就職出来るとこがなくて仕方なく飲食店で働いてる

■3年以上勤めたが飲食の仕事が好きになれない

■そもそも「接客」・「料理」が嫌い

■人に教えたり指示出したりすることが出来ない

上記に一つでも該当する人は、飲食業界で働き続けて将来性はないと断言出来ます。というかもう確定です。

なぜなら、

■他業界に比べて給与水準が低い

■長時間労働&少ない休日が避けられない

■体力仕事なので年齢を重ねるときつくなる

■古い考えを大切にする業界なので今後も人手不足が続く

飲食業界であればこれらの条件がどの職場でもセットということを理解しなければなりません。好きでもないのに働き続けるメリットありますか?

飲食店を辞めれない特別な理由がない限り、すぐに転職を検討することを強くおすすめします。年齢が上がるほど、別業界への転職は難しくなるので、ちょっとでも飲食業に不安を覚えた人でなおかつ上記に当てはまる人は真剣に考えるべきです。

【飲食店】辞める前にやるべきこと・やってはダメなこと【社員向けの話】

2020.05.10

飲食店の将来性が持てる部分

飲食業界といっても日本全国に展開する大手チェーン店と、5~10店舗の小規模レストラン、個人店などの中小企業の大きく2つに分類出来ます。同じ業界といえどこの2つで特徴や社風が大きく別れます。

  • 大手や中小企業関係なく飲食業界全体で将来性が期待できる共通部分

■生活に必須の衣食住の「食」の部分を担うので、なくなることはない

■日本全国あらゆる場所で商売が出来る

■アイディア次第でチャンスはどこにもある

■転勤や転職で職場が変わっても、今までの経験があればイチから覚え直す必要がない(すぐ馴染める)

■日常生活で役に立つことが多い

これらを前提に規模の大きさごとに掘り下げていきます。

中小企業の良い部分

個人店を始めとする中小の飲食企業の最大の特徴は、努力次第ですぐに主戦力として活躍出来ること。経営者や幹部の人間と近い距離で働くので自分をアピールすることが容易なので、目をつけて貰えば出世は早く出来ます。

将来的に


「自分の店を持ちたい」


「レストランを経営したい」


という目標がある人なら、オーナーのそばで働きながら勉強できるのも魅力的。

また、多くの中小企業の飲食店はお店のルールやオペレーションなどの仕組みが未完成です。主戦力として見込まれた場合、仕組み化する側の人間に回れるので早い段階で自分のペースで日々仕事が出来るようになります。

店長や料理長になればバイトやパートの人達の面倒をみなければいけませんが、逆をいえば、入社後すぐに人を使う側・指導者として社会人経験ができるのも個人店や小規模レストランの魅力かもしれません。誰かに教えることで、改めて自分も気付かされることが出てきて自己成長につながりやすいのです。

大手飲食業界の明るい将来性は?

大手飲食企業は社会保険が完備してるところやボーナスがあることによる経済面でのメリットが多いのが特徴。会社そのものがパワーがある分、人やモノに資金をかけれるので、言うまでもなく中小企業より安定性はあります

肝心な店舗ですが、全国展開とまでいくとほとんど完成されてるマニュアルが存在するので、それに沿って新人の教育や研修が出来る。オペレーションや教育が仕組み化されていれば、全国各地どこでも商圏になるのが大手飲食企業の魅力です。

ネームバリューがあれば、親や知人からも何かと話の話題になったりと、付加価値として日常的に恩恵を受けることも珍しくありません。また、大企業であれば福利厚生が整っている会社もあるので、

「将来的に結婚したい!子供もほしい!」

という人には手当が豊富な大手で働くべきでしょう。

飲食店で将来性が不安な部分

では逆に飲食業界の将来性に乏しい部分は一体なんなのか?箇条書きでいくつか紹介すると…

■どの会社(店)もいつ倒産してもおかしくない

■長時間&立ち仕事なので徐々に体力的にキツくなる

■飲食業の仕事は他業種で役にたたない(転職しにくい)

■人手不足がこの先も解消されることが望めない

上述した部分と重なりますが、経営者側に回らなければひたすら肉体労働の繰り返しです。体力が落ち始める30代~40代でも続けるには相当気力と根性が必要です。

今勢いに乗ってる会社でも、新型ウイルスの大流行や、食中毒などの衛生事故を起こせば長期間休業が避けられません。お店を閉めてる間、もちろん売上がなくたちまち倒産の危機に追い込まれるので安定性だけで見れば大企業でも中小企業でも将来性は期待できません。飲食業界で定年退職まで同じ会社で働ける確率はおそろしく低いでしょう。

個人店や小規模展開の飲食店の場合

繰り返しで申し訳ないのですが、

  • 中小飲食企業の利点

■出世が早い

■仕組みを作る側に回りやすい

■良い意味で未完成な職場が多く、融通が利く

■指導者としての業務(マネジメント)を早い段階で経験できる

中小飲食企業のメリットを箇条書きでおさらいしました。まとめると、早い段階で様々なことが経験できるので、スキルが上がり将来的にどの飲食店でも働ける実力が自然と付きやすいことがわかります。

しかし、上記の内容ですが全て逆の考えも当てはまるのです。

■出世が早い
→最初にガツンと給料が上がるが、その後は変化なし

■仕組みを作る側に回りやすい
→その分激務を強いられる

■良い意味で未完成な職場が多く、融通が利く
→未完成がゆえに「こんなことまで俺らがやるの?」という具合の業務がある

■指導者としての業務(マネジメント)を早い段階で経験できる
→学生やパートのママさんが対象となることばかりで、他業種の管理職に遠く及ばない

「オレは飲食の世界だけで生きていく!」



そう強く心に思っている人であれば関係ありませんが、将来的に他業種への転職も視野に入れてる人にとっては、若い貴重な時期を無駄に過ごしているとも取れます。飲食店で行われる単純作業を指導した経験など他業種の人からすれば

「マネジメントではない、誰でも出来ちゃう簡単なお仕事」

という評価なのです。

【補足】
著者が他業種への転職を考えた際、面接で実際に言われた言葉です。
軽く心が傷つきました…

チェーンなどの大手

  • 【大企業の飲食店で働く利点おさらい】

■福利厚生や社会保険などが充実してる

■大手というネームバリュー

■仕組み化されているので無駄な業務が少ない

■本社勤務や商品開発部など現場以外のポジジョンも目指せる

大手は会社そのものの力は強いですが、飲食業界は「一寸先は闇」です。これから先のことなど予測できません。極端な話、どの会社も常に倒産のリスクを抱えながら営業をしています

そして、チェーンや大手飲食業で最大のデメリットは劣悪な「ブラック企業」ばかりという点です。


家族手当や福利厚生があるからといって、従業員を使い倒しまくるような企業はお世辞にも将来性があるとは言えません。お金や時間などよりも数倍大切な命を削る結果になる恐れもありえます。


「飲食=ブラック」というのは多くの人に広まっている否定しようがない事実です。その実態についての説明はこのページ内では省略します。

【体験談】飲食店がブラックな真の理由!【長時間労働だけじゃない】

さらに、すでに仕組み化されたお店で単純作業を繰り返す毎日は、人によっては退屈で仕方がないかもしれません。先人がすでに作り上げたマニュアルに沿ってひたすら単純作業の繰り返しです。はっきり言って、バイトでもベテラン社員でもやることは大して変わりのない作業。

「独立したい」


「お店を持ちたい」


という人は大手チェーン店で長く働くのはやめておくべきです。

勢いに乗った結果、失敗に終わった飲食企業の実例

今現在急成長している会社が今後も安定が望めるかどうかは、ここ最近では「いきなりステーキ」を例に出せばわかりやすいと思います。評判や売上の良さを過信して全国各地に店舗を増やした結果、目が行き届かなくなり、さらにブームがされば全く客が来なくなります。苦しくなったら社長が直筆で「どうか来て下さい…」とメッセージを各店舗に貼り出す始末。

「いきなり! ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは2月14日、2019年12月期決算を発表した。純損益は27億円の赤字、2年連続の赤字だった。

《売上高の8割を占める「いきなり!」は、13年の初出店から約490店まで急速に出店を伸ばしたが、近隣の店舗同士で客の奪い合いが起きたという。このため春までに44店を閉店する方針で、店舗の減損として27億円を計上した》

Yahooニュース

2011年に起きた「焼肉酒屋 えびす」が引き起こした食中毒事故。

『日本一の伝説となるレストランチェーンの実現』との経営理念を掲げるとともに「(現在の20店舗から)2020年度までに300店舗にしたい」と強気な姿勢を示していた。


2011年(平成23年)5月、経営する焼肉店が供出したユッケなど食肉を食べた多数の客が腸管出血性大腸菌感染による食中毒を起こす事件が発生。5月5日には土下座して謝罪している。2012年4月27日、富山地裁高岡支部に自己破産を申し立てた(負債総額は約13億2000万円、うち被害者への賠償額が約7億5000万円)。

wikipedia 元・株式会社フーズ・フォーラス代表:勘坂康弘

一皿100円で食べれる激安焼肉店として話題になり『人生が変わる1分間の深イイ話』でも取り上げられるなど。若くて手腕のある社長と共に急成長中の会社だったが、数店舗で食中毒が発生。


「うちは悪くない!悪いのは質の悪い肉を持ってきた卸売業者だ!」


と逆ギレ会見を開き一躍全国に名を知らしめた社長。その数日後に土下座して謝罪したことが多くの人の記憶に残っていると思います。

【注意】
急成長中の大きな会社でも数カ月後には大赤字、もしくは潰れてる可能性も充分にありえる。

「将来性」を考える必要性

飲食店の社員に限らず、だれもが「将来性」について考える必要があると私は思います。

■将来のライフプラン(マイホームや車の購入)
■結婚
■子育て
■プライベート

共通して言えることは「お金」と「時間」が必要不可欠ということ。そして、自分の仕事(職業)がこれらを実現できるかどうか大きく左右するということです。

給料は高いけど、1日の仕事時間がものすごく長くてしかも休みもほとんどない。この場合、お金はあっても時間がないので家族との時間や、友人と食事に行ったり、趣味を楽しむなどのプライベートが充実しません。

逆に、休みもしっかり取れるし1日の拘束時間も短いけど、低賃金の場合、自由に使える時間はあるけど高い買い物や娯楽が思いっきり楽しめない。

【補足】
この場合は副業をしたり、自己投資を行うことでカバーすることは余裕で出来ます。
勤務時間が短いのはそれだけで圧倒的なアドバンテージと言えるでしょう。

この2つにもろ影響力があるのが今の自分の仕事なのです。なので、今の職場の将来性を考えるということはすなわち自分とその周りに関わる人の将来を考えることに等しいのです。

【コロナ禍の飲食店】辞める?続ける?実際に転職した私の本音を公開

2021.04.25

著者が一番伝えたいこと

ここまで飲食業界で働き続けることでの将来性について私の考察や実体験をもとに解説してきました。改めて思うことは、

・接客や料理を含む飲食店での仕事が好き

・将来独立したい人や、レストラン経営の会社を起業したい

・収入面やプライベートよりも仕事のやりがいを求める

以上3点のいずれかを満たしてない場合、大企業でも個人店でも飲食業界で働き続けて将来性はないと言えます。

現在飲食業界で社員として働いている人で、少しでも将来に不安を感じた場合上記3点を改めて自分の心に聞いてみて下さい。

ただ単に

「きつい」

「つらい」


という理由だけで「辞めたほうがいい」とアドバイスは出来ません。激務な飲食店で楽な職場などありません。だれもが一度は心が折れそうになる業界です。

将来のビジョンを考えた時、自分が今後もずっと飲食業界にいるべきではないと感じるなら、早めに行動することを推奨します。

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