スムーズに辞めれる!退職の引き止めの断り方を転職経験5回の著者が解説

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クマログ
飲食店・ホテルで料理人として15年ほど勤務した後、IT企業のマーケティング職へ転職。仕事の大半をブラック企業で過ごしたため、内部事情にはめっぽう詳しい。【飲食店の裏事情】【仕事・転職】【ブラック企業体験談】 が主なテーマのブログを執筆。都内在住アラサー男子。

「退職の相談をしたら上司から引き止められて困ってる」

「スムーズに会社を辞めるための退職交渉術を知りたい」

上記でお悩みの人へ向けて、多くの転職を経験した著者が実体験を交えながら、会社や上司から退職を引き止められた時の対処法を解説する。


退職する時に引き止めに合った場合の上手な切り抜け方をサラリーマン全員が身につけるべきだと俺は考えてる。なぜなら、誰しもが長いキャリアの中で転職することが当たり前のような時代に突入しているからだ。


強引な引き止めに合って悩んでる人はもちろん、これから退職をする人は必読の内容だ。というかむしろ初めて転職する人にこそ事前に知ってもらいたい内容とも言える。

「退職したいです」・「辞めようと思ってます」←コレ言っちゃダメ

冒頭から当ページの中でも一番重要なことを書くが、それは、

退職の申告は絶対に相談事にしてはいけない

具体的には下記のようなニュアンスの切り出し方だ。

「辞めさせて下さい」(お願い)
「退職したいです」(願望)
「辞めてもいいですか?」(相談)

理由は単純で、相談という切り口で上司に持っていった場合、ほとんどの確率で「No!」と言われるから


なので、退職の申し出は必ず

「退職します」

キッパリ宣言しよう。詳しくは下の記事でも解説しているのでこちろも一読してほしい。

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ほぼ100%引き止められる

さて、話を「退職の申し出を引き止められた時の対処法」に戻そう。会社や上司は、あなたが退職の申告をすると間違いなく引き止めてくるだろう。そりゃそうだ。会社にとって「退職者が出る」・「従業員が一人減る」ということは不都合でしかないからな。

【補足】
もしあなたが…

・仕事ができない、使えない
・素行に問題がある
・勤め先の会社が経営難に陥っている

上記に該当する場合は引き止められることはないだろう。
それはそれで悲しいが…


退職するしないは労働者の権利なので、会社側が強制力を持って拒否することなど出来ない。なので、本人が心変わりしてくれることに望みをかけ、引き止め工作に入るのだ。

次の職場の内定をもらってる場合は是が非でも負けちゃダメ

極稀にあるのが、退職を報告した途端、条件面を見直す代わりに会社に残ってほしいと依頼されること。直属の上司ではなく、部長などの上長、役員・経営陣クラスの人間が出動してまでして引き止められる。


もしあなたが次の職場が決まってない状態で、なおかつ自分が望む条件が再提示された場合、引き止めに応じて残留するのもありだろう。

【注意】

あくまでも決定権を持つ人間から直接条件交渉をされた場合に限る。
あなたの労働条件を変更する権限のない上司(店長とか、チームリーダーなど)が口約束で「給料上げてやるから残れ」など言われても信用してはいけない。
俺も過去に騙された経験があるからだ。


しかし、すでに転職活動を行っており、内定までもらっている場合に関しては、引き止めに応じるのは絶対にやめよう。また、少しでも「話くらいは聞いてやるか…」などと、残る素振りもしてはいけない。中途半端なことをすると、退職交渉が難航して次の職場の入社日に間に合わなくなる可能性もあるからだ。


一番最悪なパターンが入社日を遅らせてほしいと頼んで先方から拒否され、内定取り消しになることだろう。入社日がずれるだけで転職先から支給される予定のボーナス額が大幅に減少したりと、不都合なことばかり起こる。

【注意】

これまた俺の転職経験談で恐縮だが、内定先の入社日を後ろ倒しにしたいと先方に申し出たところ、「貴意に沿いかねます」とお祈りメール(内定取り消し)を食らったことがある。
面接時で話した入社可能日も選考対象なので、予定を後ろ倒しにすることは想像以上に重いことであると認識すべきだ。

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パターン別・退社の引き止めの断り方

一言で退職の引き止めと言っても、いくつかのパターンがあることを理解しておいてほしい。


それぞれパターン別に切り抜け方の一例を紹介する。

◆辞めることに激怒して攻撃的に引き止めてくるパターン

上司
は?来月で辞めるだと?
ふざけんじゃねーよ、
こんな忙しい時期に退職とか舐めてんのか?
せめてもう一度冷静に考え直してから相談に来い!

退職の意思表示をしたら上司がキレて暴言混じりに引き止めてくる例だ。所属する会社の空気感にもよるが、ブラック企業になればなるほど多いように感じる。

【対策】

冷静さを保ちながら退職の決意が変わらないことを伝える

いくら激昂してくるサルみたいな上司でも、自分の権限で従業員の退職を拒否できないことくらいは知っているはずだ。感情的になることで、あなたが心変わりしてくれるのではないかと最後の手段に出ててるだけだ。怒るという選択肢以外の策が思い浮かばないだけでもあるが。


なので、激昂してきた時点でこちらが戦況的に優位であることを自覚し、冷静さをキープするのだ。どれだけ罵倒されようが、辞める決意が変わらないということを理解させれば、そのうち上司も落ち着くだろう


逆を言えば、少しでもビビってしまえば相手の勢いに負けてしまい、最悪の場合、現職に残らざるを得ない状況に陥る可能性もありうる


なので、退職の報告時に怒られても一歩も引いてはいけません

◆優しく・穏やかに諭してくるパターン

上司
そうか、辞めるのか。
よしわかった、君の今後の人生だもんね、仕方ない。
でも、もう少しだけ君と一緒に働いていたい。
これは僕だけではなくみんなも同じ気持ちさ。
だから、内定先の入社日を一ヶ月後ろ倒しにすることが出来ないか調整するだけしてみてほしいな。

退職の旨を伝えたら、優しく冷静に引き止めてくるパターンだ。ある意味キレてくる上司よりも強敵かもしれない。お世話になった人から引き止められた場合は心がどうしても揺らいでしまうだろう。

【対策】

情を完全に捨てる

退職交渉をする場ばでは一時的で良いので情は捨てよう

  • 厳しくも優しかった上司
  • 苦楽を共にした仲間たち
  • 自分を成長させてくれた会社

具体的には上記のような情景を絶対に思い浮かべてはいけない

【注意】

もちろん、
「お世話になった職場の人のことを完全に忘れろ」
という意味ではないし、
「どうせ辞めるから後のことは適当にやってOK」
ということでもない。
あくまでも、退職交渉時に引き止められた場合に限った話
気持ちが揺らいで転職意欲を失ってしまう可能性があるからだ。

◆意図的に無視してわざと退職手続きを進めないパターン

社員
来月末で退職します、お世話になりました。
上司
わかった…
(今こいつが抜けるのはまずいな…人事労務には報告しないでおこう…)

2週間後

社員
部長、あれから労務の方から一向に退職に関しての連絡がないのですがどうなってますでしょうか?
上司
あ、そうだった、辞める予定だったな、
悪い、忙しくてすっかり報告し忘れてた…
今から手続きを依頼するから、再来月までいてもらうことになるかもね…
社員

退職の報告をわざと無視したり、別の話題を持ちかけてはぐらかしたりする上司も中にはいる。退職時期を延ばすのが目的の卑劣な手口だ。

【対策】

証拠を残すために退職届(退職願)を必ず提出すること

口頭だけで退職のやり取りをすると、会社やあなたの上司の都合の良いように解釈されてしまうことが起こる。このようなトラブルは絶対に避けたいので、退職の本気度を示すためにも退職届は必ず記入して直属の上司に受領してもらおう。これは絶対にだ。

当ページのまとめと著者の昔話

このページの内容を簡単に振り返る。

◆退職は相談事から入るのではなく申告のスタンスで行う

◆ほぼ必ず引き止めに合うのでパターン別対処法を理解しておくべき


◆内定先に影響が及ぶので、退職引き伸ばし交渉に応じてはダメ


当記事を書いていたら、俺が新卒で就職した某中規模チェーン飲食店のことを思い出した。


想像はつくかと思うが、飲食なのでまぁブラックな会社で、入社・退社が激しく繰り返される環境だった。その会社はあまりにも離職率が高いので、店長・料理長など現場責任者や、管理職用に辞めていく人間を引き止めるためのトークスクリプトのようなマニュアルが配布されるレベルだった。今思えば異常だ。




その会社を退職した時に資料等をほとんど破棄してしまったため、今は手元にないが、強烈に印象に残ってるフレーズがあるので紹介する。

①まずは熱く(怒って)感情をぶつけろ
②その後微笑みかけろ
③心に響く言葉をかけよ
④こっちも涙を流せ

要するに、一回激しくブチギレてから優しい言葉をかけて説得。それでもだめならこっちが泣いてでも引き止めろ、というような教えだった。


気味が悪い会社の文化だなと改めて思いますし、ハッキリ言って狂ってる

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辞めようとしてる社員を説得するためのマニュアルなんかではなく、そもそも社員が皆辞めたがらない環境の良い職場作りに注力すべきではないだろうか?


と、ここまで俺の昔話だったが、この記事を読んでる方に最後に伝えたいことは、会社はあの手この手を使って退職するのを阻もうとしてくるということ。そして、会社によっては引き止めるためのマニュアルや対処法まで上層部を中心に共有されているということ。


これらを理解した上で正々堂々と退職交渉をしよう。

会社を辞めることは悪いことではありません。

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