12時間~16時間労働なんてもう辞めろ!きついのではなく危険!

1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません

厚生労働省

国が定める労働時間は1日8時間となってますが、それの対象外となっているのが飲食店。


薄利多売なビジネスであるため、稼働時間をかなり長く設定しており、そのせいで働く人の拘束時間がえげつないことに。


12時間で済めばまだマシなほう、14時間~16時間を超えることも珍しくありません


今回は私がホテルやレストラン時代に経験した長時間労働のキツさと、12時間~16時間労働を続けたことによって生じた悪影響を語ります。

12時間~16時間労働になる理由

居酒屋やレストランなどの飲食店、ホテルの調理場の社員が長時間労働になってしまう要因は下記の通り。

●そもそもの稼働時間(営業時間)が長い
●深刻な人手不足
●業界全体が生産性を高めようとする意識がない
●売上が低迷するとバイトを削るため、社員の負荷が増す

飲食店や調理場が長時間労働になる理由や背景についてはこのブログ内で何度も解説してきましたので、詳しい話はここでは割愛します。


詳しく知りたい人はお手数ですがこちらの記事を読んで下さい。
3分でわかる飲食店の社員で「つらいこと」・「きついこと」

3分でわかる飲食店の社員で「つらいこと」・「きついこと」

2020.04.20

長時間労働をした結果

体に起きた異変、ナチュラルハイを経験!

限度を超えた働き方をすれば、当然自分の体に支障をきたします。

☑抜け毛が増える
☑蕁麻疹が出る
☑体重が減る(人によっては過食してしまい増加する)
ナチュラルハイ状態になる
☑常に倦怠感に襲われる
☑顔色が悪くなる

どれも説明しなくても想像出来ると思いますが、ナチュラルハイ状態になる時の補足だけさせて下さい。

《(和)natural+high》麻薬や覚醒 (かくせい) 剤などを使用することなく、合法的かつ自然に幻覚症状を体験すること。

goo国語辞書

ナチュラルハイとは、おそらく英語辞書にはなく、最近になって出来た造語でしょう。


酒を飲んだわけでもないのに酔っ払った時のようにハイテンションな状態になることです。



信じられないかもしれませんし、正直暴露するのも恥ずかしいのですが、ナチュラルハイ状態になると下記のような行動を無意識に取ってしまいます。

●鏡に映る自分に対して「よぉ!今日も元気そうだな!」などと言葉を発してしまう

●電車の中吊り広告に向かって話しかける

●飯を食おうと牛丼屋に入るも、何を食べるか決めることが出来ない

●同じ職場の従業員に対してデリカシーのないことを平気で言ってしまう

●経営陣からのさらなる無理難題も笑顔で引き受けてしまう

そんな馬鹿げたことがあるか?と思うかもしれませんが全て私の実体験です。


精神的にも肉体的にも疲れが限界に達してしまうと、人間誰でも狂います


幸いにも、私は取り返しのつかない行動をしてしまったり、他人に莫大な迷惑をかけたりすることがなかったのですが、ブラック企業に精神を壊されて、とんでもない失態をしてしまう人も多いのです。

失ったもの

続いて長時間労働のせいで失ったもの。

☑友人
☑家族との時間
☑趣味や娯楽、自己研鑽にあてる時間
☑睡眠時間
☑冷静な思考・判断力
☑お金
☑健康
☑以前は人から褒められていた自分の性格の良い部分

要するに時間を失った結果、友人や家族との時間がロクに取れず、疎遠になってしまい、徐々に孤独に陥るのです。


孤独になった結果、「おれには仕事しかない…」という考えに至り、ヤバい労働環境でありながらその職場を脱却するための行動を取ることが出来なくなるのです。


ある意味、このサイクルこそがブラック企業の経営者の描いたシナリオなのです。

関連記事→飲食店がブラックな真の理由!【長時間労働だけじゃない】

【体験談】飲食店がブラックな真の理由!【長時間労働だけじゃない】

2020.04.22


また、意外に思われるかもしれませんが、長時間労働を続けるとお金がなくなります。

「残業代のおかげでお金が貯まるのでは?」

手当が当たり前のように出るまともな会社で勤務する人からすればそう思うのも当然です。


しかし、飲食店の社員に関していえば、店長や料理長、その他謎の役職に就くことがほとんどのため、残業代などほぼありません


遊びに行く時間がないので、気晴らしにパチンコに行くか、ネットショップで浪費するかしか娯楽がないのです。


肉体的にも精神的にも疲弊している状態なので、勝てないとわかっていてもパチンコ屋に入り浸ったり、対して熱中してるわけでもないソシャゲに課金してしまったり、必要のない商品をアマゾンで購入してしまったりします。


命を削って長時間の激務を行ってるにも関わらず、貯金が出来ない。


誰かに指摘されるまで自分が泥沼にハマってることに気が付かないのです。

友人の助言で冷静になり、そして退職。結果は?

数少ない休日に、街を出歩いていたら偶然昔の友人とバッタリ再開。そのまま食事に行くことになりました。


そこで私が今置かれてる状況について話すと、

「今すぐにでも辞めなよ」

と言い放ってきました。


その友人のお兄さんが過去に過労で倒れて、2年ほどまともに働けない状態が続いたということを話してくれたのです。

「体を壊したらマジで人生終わり。転職活動する暇もないならとりあえず体調不良でしばらく休んで冷静になれよ」

私は友人のアドバイスに従うことにして、その日の帰り道に、オーナーに1通のメールを送りました。

体調不良のため明日以降しばらくお休みをいただきます。
申し訳ございません。

当然、「どのくらい悪いんだ?」「いつから来れるんだ?」などの電話やLINEが鳴り止みませんでした。


らちがあかないので、医者に診断書を書いてもらい提出。


休職している間に次の転職先を急ピッチで探し、どうにか内定をもらい、そのブラック飲食店から抜け出すことに成功しました。感謝してもしきれないほどです。

長時間労働から抜け出した結果

☑労働時間が大幅に減り、睡眠時間を確保出来るようになった
☑謎の倦怠感や体調不良が徐々に改善した
☑友人や家族との時間を取れるようになった
☑日々の幸福度が上がった
☑冷静な精神状態を取り戻すことが出来た

ブラック飲食店を抜け出して本当に良かったと思ってます。

あの時友人からアドバイスをもらわなければ、今でも尚奴隷のように働き、そして潰れていたと思います。


おかしな価値観を植え付けられ、洗脳されかけていたところを助けてくれた友人とは、今でも定期的に焼き鳥や寿司を食べにいく仲です。

長時間労働について思うこと

冒頭でも記述しましたが、法定労働時間は1日8時間、1週間で40時間以内です。ハッキリいってこれを厳守してたら成り立たない業界もあります。


ホワイト企業と呼ばれる職場でも、繁忙期や新事業を立ち上げる時などは多少なりともオーバーしてしまうことはあるかと思います。


超過した分はしっかりと手当を支払うなどして労働者に還元する場合は良いでしょう。まともな会社であれば、生産性を高める仕組みづくりやオペレーションの構築など日々業務の改善を行い、残業を減らす取り組みを行うはずです。


しかし、飲食店を始めとするブラック企業の場合はどうでしょうか?


1日の労働時間が12時間を遥かに超えてしまう職場に関しては、今後劇的に改善される見込みなどないと断言出来ます。



自分の時間や健康を根こそぎ奪っていく長時間労働はもはや害でしかありません。

「仕事が好きすぎて、もうずっと働いていたい!」

「激務が大好きで、毎日がワクワク」

「お金や時間よりも仕事が大事!」

という人であれば12時間~16時間拘束の職場が天職だと思いますけど…


私は絶対に戻りたくありません。